
チェルシーの主将を務めるスペイン代表DFセサル・アスピリクエタにアトレティコ・マドリード移籍の可能性が浮上しているようだ。6月30日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
現在33歳のアスピリクエタはオサスナの下部組織出身で2010年にマルセイユへ移籍後、2012年8月からチェルシーでプレー。プレミアリーグやチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーリッパリーグ(EL)、FIFAクラブワールドカップなどで優勝を経験するなど、同クラブ史上初めてすべての主要タイトルを獲得した選手にもなった。
今年1月には元チェコ代表GKペトル・チェフ氏が記録していたチェルシーにおける外国籍選手の最多出場記録を更新したほか、クラブ史上6人目となる500試合出場も達成。今シーズンはベンチに座る機会も増えたが、公式戦32試合に出場し、クラブ通算では公式戦508試合出場で17ゴール56アシストを記録している。
昨夏にはバルセロナへの移籍の可能性も浮上していたアスピリクエタだが、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー(レアル・マドリード)とデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン(バルセロナ)がフリーで退団したことで、チェルシーは守備陣が手薄に。そのような状況から、現在所属している選手の中で最古参で2019-20シーズンから主将を務めているアスピリクエタは残留を受け入れ、昨年8月に契約を2024年6月30日まで延長した。
そんなアスピリクエタには今夏も退団の可能性が浮上。当初インテルから関心が寄せられ、同選手も前向きになっていることも報じられていたが、今回の報道によると、アトレティコ・マドリードからも関心が寄せられているという。アスピリクエタとしてもインテルよりも、母国のクラブに加入することを希望している模様で、話し合いは順調に進んでいるようだ。
なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、アスピリクエタはすでにアトレティコ・マドリードと合意した模様で、2025年6月30日までとなる2年契約を締結することになるという。
また、長年クラブに貢献してきたアスピリクエタに敬意を示し、チェルシーは移籍金を求めず、契約を解除してフリーでの移籍を受け入れる姿勢であることも伝えられており、同選手は10年過ごしたチェルシーを離れることが決定的になっている。