
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日◇25日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
中盤に猛ラッシュを見せて追い上げを開始した古江彩佳だったが、優勝にはわずかに届かなかった。メジャー最終日は7バーディ・2ボギーの「66」。今週のベストスコアをたたき出し、「(自分を)褒めたいかなと思います」と言って、この過酷な4日間を振り返った。
首位と7打差からのスタートで難関1番をバーディ発進。その後もしっかりとパーを並べると7番のパー5で2オンに成功した。ここでバーディを奪うと8番、9番でもショットをピンに絡めて連続バーディ。一気にリーダーボードを駆け上がっていった。
「このままずっと自分がバーディチャンスについてパターを決めていければ、うまくプレッシャーを与えられる。いいゴルフをしていけば、という風には思ってた」と上位をにらみ、さらにペースを上げた。12番ではロングパット、13番でもピン左の狭いサイドを果敢に攻めてバーディ。ここで1打差と、確実に首位の背中が見えた。
そんな流れを変えたのが雷雲接近による中断。「流れを止められたということがちょっと悔しいですし、自分も切り替えがうまくできず、再スタートしてからうまくできなかったところも悔しい」。およそ2時間後の再開は14番パー4から。ここでティショットを右ラフに入れると、2打目はバンカーとラフのあいだのくぼんだ深いラフへ。足場も悪いなか奥に乗せることしかできずにボギーになった。続く15番でも右へのミスが続き連続でスコアを落として優勝争いから脱落した。
一時は気を落としたが、17番パー5でバーディを奪取し一矢報いた。終わってみれば優勝者とは3打差と開いたが、やりきった感は強い。「KPMGは年々コースが難しくなっている。そういうコースでうまく上位争いができたのはすごくうれしい」。追い上げに成功した自分は、褒めるに値する。
18位のスタートから猛追。「上位まで来られたことですごく自信を持ちながら次もやりたいなとは思う」とここから続くメジャー3試合に向けても明るい光がともった。とはいえ、そこはいつもの古江。「気持ちはフラットなままで、いつも通りにできればいいなと思います」。次戦の「全米女子オープン」に向け、充実感を持って旅立った。(文・高桑均)