多くの選手が苦しむ難コースでも古江彩佳は冷静沈着 「自信を持って思ったところに打てた」

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日◇22日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>

雨が降っても硬く、速いグリーンや、その寒さも選手を苦しめた。数々の名勝負が繰り広げられてきた名門コースが初日から牙をむくなか、古江彩佳はいつも通り淡々と耐え、そして伸ばした。2アンダーで回り切り、ホールアウト時点で首位。ラウンド後には大会を中継するWOWOWのインタビューに応じ、「(1番で)ボギースタートだったけど、その後は落ち着いてプレーできた。グリーンの距離感も難しかったけどアンダーで終えられてよかった」と話した。
いきなり1番で寄らず入らずのボギーを叩いたが、すぐに安定したプレーが戻った。7番パー5でイーブンに戻すと、折り返し直後の10番では右に切られたピンのさらに右をドローボールで果敢に攻める。これが1メートルにつくベタピンショットになりアンダーに潜ると、12番では13メートルほどあるバーディパットを叩きこみトップに浮上した。

もちろんピンチもなかったわけではないが、他の選手の苦戦ぶりや、「短くないし、ラフも長いうえに、芝も太くてボールにコンタクトするのも難しい」という言葉がまるでウソに感じられるプレーを揃え続ける。フェアウェイキープは14ホール中11ホール。パーオンも15ホールで成功。「しっかり集中できた。長いクラブでも自信を持ちながら思ったところに打てた」と、この日も“精密機械”とも称されるショットに乱れは少ない。

先週の「マイヤーLPGAクラシック」では、首位と1打差の2位で迎えた最終日に「73」と1つ落とし、13位に終わった。それでもコンスタントに優勝争いに顔を出すなど、好調を維持して迎えたメジャー大会で初日から期待に応えた。

「2つくらいバーディチャンスが獲れなくて悔しい」と伸びしろも感じたが、「長いパットも入ったりしたし、初日としてはよしかな」と本人も及第点を与える。「コースはすごく難しいのでチャンスについたところで明日はしっかりと獲っていきたい」。2日目も涼し気な顔で伸ばしていくプレーを見せてもらいたい。

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