細田佳央太、松本潤の撮影裏側に驚き「そこまでする役者さんは見たことがありませんでした」有村架純からの学びも<「どうする家康」インタビュー前編>

【モデルプレス=2023/06/18】現在放送中の嵐・松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜午後6時~/BS4K、毎週日曜午後0時15分~)に出演する俳優の細田佳央太(ほそだ・かなた/21)が、モデルプレスら報道陣のリモートインタビューに応じた。同作に出演するまでの道のり、細田から見た両親役の松本&有村架純の魅力とは?<前編※一部ネタバレあり>

【写真】細田佳央太、松本潤&有村架純との共演秘話「どうする家康」場面写真でプレイバック

◆松本潤主演「どうする家康」

本作は希代のストーリーテラー・古沢良太氏が新たな視点で徳川家康の生涯を描いた波乱万丈のエンターテインメント作品。

大河ドラマ初出演の細田は、松本演じる家康と有村演じる瀬名(築山殿)のパーフェクトな息子・徳川信康役を務めている。

◆細田佳央太「ドラゴン桜」から抱いた大河ドラマ出演の夢

― 大河ドラマの出演は1つの目標とお話されていましたが、いつ頃から目指していましたか?またきっかけになった作品があれば教えてください。

細田:ドラマ「ドラゴン桜」(TBS/2021年)に出演した頃ぐらいからです。自分の次の目標として大河ドラマに出演したいという思いを2年前ぐらいから抱いていました。なので、今回お話を聞いた時はもちろん嬉しかったです。

◆細田佳央太の考える“徳川信康像”

― 今回大河ドラマ初出演ということで何か意識していたことはありますか?

細田:僕はどの現場に対してもベースは変わらずに挑んでいるつもりなので、大河だから特別意識したことやいつも以上にスイッチを入れたということはなかったです。ただ、大河という歴史ある作品に出演する上で、“大河ドラマそのものにファンがいる”ということは事実として受け止めています。「どうする家康」は大河ドラマの中でも少し変わった工夫やタッチがあると思うので「受け入れてもらえるといいな」「1つのピースになれたらいいな」ということは考えていました。

― 史料では信康について、粗暴な人物だったなどあまり良くない印象で書かれていますが、細田さんご自身は信康という人物をどのように捉えていますか?

細田:僕も信康を演じる上で色々調べたのですが、あまり良くない評判があり、今まで大河ドラマや時代劇に出てきた信康もその史実に準じたようなキャラクターだったことを知りました。ですが、今回は今までと違い、そういった要素はありつつもベースとしては“優しすぎるが故に少し弱さを併せ持った人物”になっています。たしかに史料には何が起きてどういうことがあったのかということは書かれていますが、その人がどういう感情でやったことなのかまでは書いていないんです。信康がどんな状況にいたのか、どういう感情だったのかが書かれていない以上、そこを描くのは自由だと考えています。

古沢さんの脚本は、信康の感情の流れが明確に見える描き方だったので自分の中でもすごく腑に落ちました。そしていつしか「信康はそうであってほしい」という願望のようなものが生まれ、「生き続けてほしい」と心の中で思っていました。また、“優しい信康”に対して違和感がなかったので自分が思う信康を演じようと考えていました。瀬名さんと信康が特に素敵に描かれているのも、「どうする家康」ならではかもしれません。

◆松本潤&有村架純から教わったこと

― 両親役となる松本さん、有村さんと共演して感じたお二方の魅力を教えてください。

細田:松本さんは最前線で作品のことを考えていらっしゃる方だと思いました。作品のプロデュース方法や宣伝の仕方までプロデューサーさんと打ち合わせをしていたのですが、そこまでする役者さんは見たことがありませんでした。もちろんお芝居の中でも主演という立場から全体の士気を高めて引っ張ってくださりつつ、お芝居外のところでも戦ってくださる方だったので、驚きと同時にやっぱりかっこいいなと思いました。

有村さんとは現場で沢山お話ができたわけではないのですが、役に対する考え方やお芝居の感性が似ているかもしれないと言っていただけて、すごく嬉しかったです。だからこそ今、有村さんにお聞きしたいと思うことが沢山あります。

信康目線だと父親からは武将としての在り方を、母親からは人としてどう成長するかというような点を教わっていたと思うんです。僕自身は松本さんからは座長の形を、有村さんからは考え方やお芝居の向き合い方を教わったので、信康のようにお二人から別々のものを学ばせていただけたことがとても印象深いですし本当に感謝しかありません。

― 有村さんとお芝居について具体的にどのようなことをお話されていたんですか?

細田:信康について「他人事にできないんです」と相談していました。それこそ趣味のゲームや1人カラオケをしている時も、どうしても役が頭にちらついてリフレッシュしきれない時があったんです。そういうことをお話した時に、有村さんご自身にもそういう経験があり、心の片隅にその役がいることがあったとお聞きしました。その点で、「感性が近いかもしれない」と言っていただけました。

◆母・瀬名との“不穏シーン”を振り返る

― 第23回で母・瀬名から謀を聞くシーンがあったと思いますが、信康としてどのように感じましたか?

細田:劇中では精神的にも一番落ちていた時期ではないかと思います。今自分が演じている信康の視点から言うと、人を殺したくて殺しているわけではない。戦は二の次で、まずはなんとか人を殺めないようなやり方はないかと考えると思うんです。けれど、強くなるためには戦うしかないという環境の中で、信康は心の優しい普通の男の子だからこそ、そういう時代に飲まれてしまったんだと感じます。

― 謀を聞いた時の信康の心境はどうだったと思いますか?

細田:「まさか」だと思います。母上が裏で千代さん(古川琴音)らを招いて動いていたことすらも知らなかったでしょうし、多分家康さんと同じで信康から見ても瀬名さんは謀をするような方ではないと捉えていたと思います。ですが、信康にとって、お父さんもお母さんも大好きな人であることは変わりないですし、瀬名さんの賢さは信康にも受け継がれていると考えていて、だからこそちゃんと母の話を聞くことができたと思うので、驚きの中にも否定はなかったと感じます。

― 最後に視聴者の皆さんに向けて今後の見どころを教えてください。

細田:視聴者の方々にも十分伝わっているかと思うのですが、瀬名さんと信康の不穏な空気が徐々に出てきているし、これからより明確になっていくのでぜひ注目してほしいです。また、皆さんにも史実に囚われてほしくないという思いはあります。これは想像して作り上げたものなので否定ではなく、「そういうのもあったかもね」くらいのテンションで観ていただけたら一番嬉しいです。

★妻・五徳(久保史緒里/乃木坂46)との関係性や今後について語ってもらったインタビュー後編も近日公開予定。(modelpress編集部)

◆細田佳央太(ほそだ・かなた)プロフィール

2001年12月12日、東京都出身。4歳から活動を始め、以降ドラマや映画で活躍。2019年には、1000人超えの応募者の中から抜擢され、映画「町田くんの世界」にて主演。2021年以降もドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ系)に出演。2022年には「もしも、イケメンだけの高校があったら」(テレビ朝日系)「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系)、映画「花束みたいな恋をした」「女子高生に殺されたい」「線は、僕を描く」など話題作に続々と出演した。現在、連続ドラマW-30 WOWOW「ドロップ」(毎週金曜よる11時~)に出演中。8月には舞台「メルセデス・アイス」も控えている。

◆「どうする家康」第24回あらすじ

瀬名(有村架純)と信康(細田佳央太)が各地に密書を送り、武田方をはじめ多くの者が築山を訪ねていることを知った家康(松本潤)。これが信長(岡田准一)に伝われば、命より大事な妻子を失うことになる。

苦悶の末、家康は数正(松重豊)らと共に築山へと踏み込む。だが瀬名は、家康が来るのを待ち構えていた。

瀨名は、内々に進めていた途方もない計画を明かし…。

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