インテル守護神オナナをめぐり争奪戦?…チェルシーに加えマンUも獲得を検討か

 インテル所属の元カメルーン代表GKアンドレ・オナナに対し、プレミアリーグの2つの名門クラブが関心を寄せているようだ。15日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 現在27歳のオナナは、バルセロナのカンテラで育成年代を過ごすと、2015年1月に加入したアヤックスで本格ブレイクを果たす。オランダの名門で合計6つのタイトル獲得し、昨年夏にはフリートランスファーでインテルに加入した。鋭い反応を生かしたセービングと、確かな足元の技術を武器に正GKに定着し、今シーズンは公式戦41試合に出場。コッパ・イタリア制覇やチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に大きく貢献した。

 インテルでの際立ったパフォーマンスを受け、プレミアリーグの複数のビッグクラブがオナナの動向を注視しているとのこと。報道によると、かねてから関心が明らかになっていたチェルシーに加え、マンチェスター・Uも現在カメルーン人守護神の獲得に興味を示しているという。チェルシーはスペイン代表GKケパ・アリサバラガとセネガル代表GKエドゥアール・メンディ、マンチェスター・Uはスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの去就が不透明になっていることから、今夏の移籍市場での新守護神の補強を検討しているようだ。

 一部では、オナナ本人と個人的条件で大筋合意に達したとも報じられているチェルシーは、インテル側との交渉も複数回に渡って実施している模様。しかし、インテル側の要求額とチェルシー側の提示額には開きがあり、今後も交渉が継続される見込みだ。チェルシーは獲得資金捻出のために、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリやベルギー代表FWロメル・ルカクの売却を検討しているという。一方のマンチェスター・Uについては、現時点で具体的な動きは見られないものの、アヤックス時代の“恩師”でもあるエリック・テン・ハフ監督が、オナナとの再会を希望。デ・ヘアとの契約延長交渉の進展次第では、獲得に向けた動きを活発化させる可能性もあるようだ。

 オナナとインテルとの現行契約は2027年6月末までで、クラブ側も守護神の放出は可能な限り避けたいと考えているという。しかし、財政的問題を抱えている同クラブが、資金捻出を目的に今夏の売却に踏み切る可能性もあるとイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は指摘。『ガーディアン』によれば、インテルは代役の確保を検討しており、すでにブレントフォード所属のスペイン代表GKダビド・ラヤに問い合わせを行ったようだ。

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