“テンフィンガー”にチェンジ? 渋野日向子はグリップに2つの変化

<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇7日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6513ヤード・パー72>

ホステス大会で今季国内2試合目を迎える渋野日向子。グリップに2つの変化が見られた。
ひとつめはグリップの『握り方』。これまでは左手の人差し指と右手の小指を絡ませて握る『インターロッキング』だったが、指を絡めずに野球バットを握るように持つ『テンフィンガーグリップ』に変更しているのが確認できた。ドライバーからウェッジまでのすべてをテンフィンガーグリップで握り、スイングをしている。

前戦の「ブリヂストンレディス」では見られなかった握り方で、この2週間のうちに調整を行い、実践をしている様子。その意図は明らかにはなっていないが、照準を合わせたいと話していた6月中旬からの海外メジャーシーズンに向けて、新たな試みを行っているようにも考えられる。

目で見える変化とともに、見えないところにも変化が。グリップのテープの『下巻き』を1回から“右3左2”に変更。テープをシャフト全体に2周させたあと、ヘッドに近い右手で握る部分だけ1周を追加。グリップ全体を太くしながら、左右にも差をつけた。

これについて渋野は、「手が大きいので、太いグリップの方が遊びが少ないかなとコーチやピンの方と話をして、そういう感じになりました」とその狙いを説明。今季から再タッグを組みスイング改造を行っている青木翔コーチと話し合いながら、調整を重ねたようだ。

もともと持ち球がドローの渋野は、「打ちたくて打っているわけではないけど、スイングを変える過程でそれは仕方ないと青木さんにも言われているし、今はそれを利用している」と今季はこれまでフェードの球が多く出ていたが、「ちょっとドローボールが出るようになりました」と新スイングも徐々にしみついている様子。「振り切れるようになった感じはあるので、ショットの精度は全然だけど、そこは大きい」と、一歩前進したことには胸を張る。

グリップに大きな変化がありながらも、練習日から強振を繰り返し、18ホールを回ったきょうのプロアマ大会ではフェアウェイセンターをヒットして「やったー!」と笑顔を見せる場面も。“新生”渋野のさらなるステップアップにも注目したい。(文・笠井あかり)

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