ELのMVPはセビージャの“主将”ヘスス ・ナバス! ヴィルツは最優秀若手選手に決定

 UEFA(欧州サッカー連盟)は4日、2022-23シーズンのヨーロッパリーグ(EL)における各賞を発表した。

 今季のEL・決勝戦は5月31日に行われ、3シーズンぶりの優勝を狙うセビージャ(スペイン)と、昨季のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に続く2シーズン連続の欧州タイトルを目指すローマ(イタリア)が激突。試合は35分にイタリア代表DFジャンルカ・マンチーニのスルーパスからアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラがゴールネットを揺らし、ローマが先手を取る。前半はなかなか上手くいかなったセビージャだったが、後半に入ると55分にスペイン代表DFヘスス・ナバスが右サイドから放ったクロスボールがオウンゴールを誘発。その後は1-1のまま120分間が経過し、決着はPK戦に委ねられた。PK戦ではモロッコ代表GKボノ(ヤシヌ・ブヌ)の活躍もあってセビージャが4-1で勝利。大会史上最多7度目のEL制覇を果たしていた。

 激戦から4日後、UEFAは今季のELにおける各賞を発表。プレイヤー・オブ・ザ・シーズン(最優秀選手賞/MVP)には、セビージャのキャプテンを務めるJ・ナバスが輝いた。セビージャは決勝トーナメントのプレーオフステージからELへと参戦したが、J・ナバスは全9試合に出場。うち7試合がスタメンでの出場で、最終的には優勝を果たすこととなる“盟主”の右サイドを支えた。プレーオフステージ・ファーストレグのPSV戦(○3-0)でモロッコ代表FWユセフ・エン・ネシリの先制ゴールをアシストしただけでなく、準々決勝ファーストレグのマンチェスター・U戦(2-2)、決勝戦のローマ戦ではオウンゴールも誘発。“代名詞”とも言えるドリブル突破からのクロスボールで数々のチャンスを演出した。

 また、ヤング・プレイヤー・オブ・ザ・シーズン(最優秀若手選手)にはレヴァークーゼンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツが選ばれた。弱冠20歳ながらレヴァーウーゼンの攻撃を司る中心選手に君臨しているヴィルツは、今季途中より左ひざ前十字じん帯断裂の大ケガから復帰を果たした。レヴァークーゼンはセビージャと同じくプレーオフステージからのEL参戦だったが、準決勝でローマに2戦合計0-1で敗れるまでの全8試合にスタメン出場。3ゴール2アシストの活躍でレヴァークーゼンのベスト4入りに貢献していた。

 加えて、ELオールスターイレブン(ベストイレブン)も発表された。優勝を果たしたセビージャからは大会MVPのJ・ナバス、ローマとのPK戦で躍動したボノ、決勝戦は出場停止で出られなかったが左サイドで存在感を放ったアルゼンチン代表DFマルコス・アクーニャ、中盤で攻守に奮闘した元クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチが選ばれている。惜しくも準優勝に終わったローマからも同様に4名がリスト入りした。

 今季のELにおける各賞は下記の通り。

■大会最優秀選手
ヘスス・ナバス(セビージャ/スペイン代表)

■大会最優秀若手選手
フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン/ドイツ代表)

■ベストイレブン
▼GK
ボノ(ヤシヌ・ブヌ)(セビージャ/モロッコ代表)

▼DF
ヘスス・ナバス(セビージャ/スペイン代表)
ヨナタン・ター(レヴァークーゼン/ドイツ代表)
クリス・スモーリング(ローマ/元イングランド代表)
マルコス・アクーニャ(セビージャ/アルゼンチン代表)

▼MF
ネマニャ・マティッチ(ローマ/元セルビア代表)
イヴァン・ラキティッチ(セビージャ/元クロアチア代表)
ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ/イタリア代表)

▼FW
パウロ・ディバラ(ローマ/アルゼンチン代表)
ヴィクター・ボニフェイス(ユニオン・サン・ジロワーズ/ナイジェリア)
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U/イングランド代表)

【画像】セビージャの“カピタン”がELのMVPに!

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