
<ミズホ・アメリカズオープン 初日◇1日◇リバティ・ナショナルGC(米ニュージャージー州)◇6656ヤード・パー72>
大会初日は4バーディ・3ボギーの「71」で回り1アンダー・26位タイ。「4つバーディを獲れているので、もうちょっと伸ばしたかったけど、まずまずです」。畑岡奈紗は最低限のアンダーパーでのラウンドをこのように振り返った。
まだ風も弱い朝のスタートで2番、3番を連続バーディ。5番でボギーが来るも、その後はパーを並べた。後半は風も吹き出すなか、12番からボギーとバーディを繰り返す。15番では1メートルにつけるショットを見せてバーディとしたが、まだまだ物足りない感触は拭えない。
「出だしから自分の打ちたい球と逆が出たり、イメージと合っていないところがあった」。ショット、パットのかみ合わせがうまくいかないなかでも、バーディの数は及第点。課題としているショートゲームには不満が残るものもあったが、大ケガなく終えたのは明日へとつながる。
今大会は新規大会で初めてのコース。ニューヨークの高層ビルを眺めながらのプレーが続く。開幕前日には、同地に本拠を置くメジャーリーグのニューヨーク・メッツのホームフィールドを訪問した。LPGAの企画でメジャー観戦もできたようだが、初日のスタートが早朝だったため断念。それでも“お化けフォーク”で有名な千賀滉大とご対面できた。名前入りのユニホームも渡され、つかの間のオフも力に変わった。
「グランドに入れていろんな選手と写真を撮ったり練習を見たりしました。短い時間だったけど話もできた」と、海を渡った日本人アスリート同士の会話は盛り上がった。「体格がやっぱり違う(笑)」というのがメジャーリーガーの印象。パワーで勝る選手に立ち向かう日本人の活躍から、大いに刺激をもらった。
「明日は伸ばしていくことを意識して」と向かう2日目。ニューヨークの週末を盛り上げるため、日本のエースが追い上げにかかる。(文・高桑均)