役所広司「カンヌ国際映画祭」最優秀男優賞受賞 今後の海外進出に言及<第76回カンヌ国際映画祭>

【モデルプレス=2023/05/28】「第76回カンヌ国際映画祭」の受賞結果が28日未明(現地時間:27日夜)に発表。コンペティション部門に出品された映画「PERFECT DAYS」(日本公開未定)で主演を務める俳優の役所広司が、最優秀男優賞を受賞した。

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◆役所広司「第76回カンヌ国際映画祭」最優秀男優賞受賞

清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ本作。インタビューで役所は「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、25日の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも本作への大きな評価を得ていた。

授賞式後、見事「最優秀男優賞」に選ばれた役所は、壇上にて感激につつまれながら「こうやってこんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑みつつ、製作の柳井康治をはじめ、監督のヴィム・ヴェンダース、脚本の高崎卓馬、そして製作スタッフ、キャスト、事務所のスタッフ等、1人ひとりに心のこもった感謝の意を表した。

◆役所広司、今後の海外進出は?

また、直後に行われた日本の記者向け取材で役所は「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」と心情を明かし、海外進出について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています」と話しつつ、「基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、1番の早道かな」とコメント。

役所は第50回カンヌ国際映画祭にて、主演作「うなぎ」(今村昌平監督作)がパルムドールを受賞しているが、最優秀男優賞は初の受賞となった。

なお、「PERFECT DAYS」はエキュメニカル審査員賞も受賞。日本公開が待ち望まれる、約2週間のカンヌ映画祭の最後を華々しく飾る結果となった。

◆役所広司主演「PERFECT DAYS」

数々の傑作を世に送り出し続けたヴェンダース監督が、日本の公共トイレのなかに「small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)」を見出し、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ本作。

平山を演じるのは、ヴェンダース監督が長年リスペクトしてやまない俳優、役所。共演は、平山のもとに突然訪れる姪役に新人の中野有紗。その母、平山の妹に麻生祐未。平山と奇妙なつながりをもつホームレスに、ダンサーの田中泯。同僚の清掃員に、柄本時生。そのガールフレンドに、アオイヤマダ。平山が休日に訪れる居酒屋のママに、石川さゆり。その元夫に、三浦友和。他にも豪華キャストが登場する。(modelpress編集部)

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