ドイツですら持ってない ポーランド空軍が「早期警戒機」の取得交渉中 NATOの共同機とも異なるサーブ製

交渉はかなり進んでいる様子。

自国だけではなく東欧全体の防衛力を強化

 ポーランド国防省のマリウシュ・ブワシュチャク大臣は2023年5月23日、スウェーデン・サーブ製の早期警戒管制機「グローバルアイ」の取得に向けて交渉中であると明かしました。

 ブワシュチャク大臣によると、すでにスウェーデンの政府と「詳細な協議を進めており、これらの交渉が近い将来に成功裡に終わることを願っている」ということです。「グローバルアイ」は、機体にレーダーアンテナを装備し、空中で周辺空域の監視や敵性航空機の監視・追跡、味方航空機の指揮・管制を行う航空機です。日本語で早期警戒管制機、英語ではAWACSやAEW&Cと呼ばれます。 ポーランドにとっては史上初の早期警戒管制機になります。ブワシュチャク大臣は「グローバルアイ」を導入する理由を「ポーランドだけでなく、北大西洋条約機構(NATO)の東部地域全体の防衛力強化につながる」としています。 NATO諸国では基本的に空中警戒管制機であるE-3「セントリー」を共同で運用しており、アメリカ、イギリス、フランスなどをのぞけば、ポーランドの隣国ドイツですら自軍では空中警戒管制機を保有していません。 ポーランドはロシアの脅威に備え、数年にわたり防衛力を強化しており、戦車約1250両、歩兵戦闘車約1600両などを擁する欧州随一の軍事大国となっています。空軍に関してもアメリカからF-35A「ライトニングII」戦闘機を、韓国からFA-50軽戦闘機の購入を進めており強化されつつあります。

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