“ドイツさん一緒に買わない?”最新戦車「レオパルト2A8」チェコ導入へ 足並み揃えるメリットは?

ドイツと共同調達すれば、イイことづくめなんだとか。

最大の特徴はAPSの有無

 チェコ国防省は2023年5月24日、ドイツからレオパルト2戦車の取得を進めるよう政府から指示を受けたと発表しました。 チェコが導入しようとしているのは、レオパルト2戦車シリーズの最新型、レオパルト2A8です。従来モデルと比較したとき、外観上における最も大きな相違点は、砲塔の左右に取り付けられたアクティブ防御システム「トロフィー」です。

「トロフィー」は、イスラエル製のアクティブ防御システム(APS:Active Protection System)で、飛んでくる敵の砲弾やロケット弾、ミサイルをレーダーで感知すると、迎撃用の散弾を射出して物理的にそれらを破壊、無効化するというものです。 レオパルト2A8は、砲塔の前後左右、四隅に検知用のレーダーを装備。迎撃用の散弾発射機を砲塔後部の左右に搭載しているため、それらの有無で従来型と見分けることが可能です。 一方、ドイツ陸軍は、ウクライナに供与した中古のレオパルト2A6戦車の補充用としてレオパルト2A8を導入しようと計画中で、チェコ国防省が今回、同車の導入に向け動き出したのは、ドイツの動向を見据えたものだといいます。チェコ政府はドイツ政府と足並みをそろえ、共同調達することで、大幅な値下げや納期の圧縮、適切な後方支援体制の確保を期待すると明言しています。 また、もし共同調達がうまく進んだ場合、EU(ヨーロッパ連合)やNATO(北大西洋条約機構)の域内における同盟協力のモデル例になるだろうとも記しています。 チェコ国防省内にある陸軍開発局では、交渉はまだ始まったばかりのため、詳細を語ることはできないものの、現時点では約70両を調達する予定としています。

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