D・ヴィエイラのPK弾で広島が勝利…湘南は序盤に退場者を出しながら健闘も5連敗

 明治安田生命J1リーグ第15節が27日に行われ、サンフレッチェ広島と湘南ベルマーレが対戦した。

 前節に今季初となる連敗を喫した広島は、日本代表に初選出されたMF川村拓夢に注目が集まるなか、上位キープに向けて勝利が求められる一戦となった。対する湘南も、現在4連敗中となっており、第6節以来となる勝利を目指して敵地『エディオンスタジアム広島』へ乗り込んだ。

 両チームともに、連戦の影響による大幅なメンバー変更を行い臨んだ試合は、序盤から動く。13分に湘南のDF舘幸希が広島のFWナッシム・ベンカリファに危険なタックルを行ったと判断され、主審はレッドカードを提示。湘南は開始早々から数的不利での戦いを強いられることになった。

 これにより勢いを強める広島は39分に決定機を迎える。左サイドでロングパスを受けた柏好文がドリブルで持ち運び、ペナルティエリアの角からクロスを供給すると、ナッシム・ベンカリファが胸で収め、角度のない位置からシュートを放つ。これを湘南GKソン・ボムグンが防ぐと、こぼれ球は川村のもとへ。しかし、DFと競りながら放ったヘディングは、惜しくもクロスバーを叩いてしまう。

 後半も攻勢を強める広島は76分、左サイドから東俊希が浮き球のパスを入れると、ボックス内でドウグラス・ヴィエイラが胸で落とし松本泰志がダイレクトでシュート。これがブロックに入った湘南DF杉岡大暉の手に当たりPKが与えられる。このPKをドウグラス・ヴィエイラがゴール左隅へ決め切り、広島が貴重な先制点を奪った。

 対する湘南も、89分に阿部浩之がペナルティエリア手前で縦パスを受けると、迷いなく右足を振り抜く。しかし、枠へ一直線に向かう強烈なミドルシュートは、広島GK大迫敬介が左手一本で弾き出し得点には至らない。後半アディショナルタイムには、ボックス前での混戦を抜け出した広島のDF中野が、エリア内にボールを持ち運ぶと、DFのタイミングを外しシュートを打つ。決定的なチャンスだったが、ボールはゴールマウスを捉えきれない。

 試合はそのまま1-0で終了し、広島が完封勝利。一方の湘南は、数的不利な状況の中で健闘するもリーグ戦5連敗となった。

 次節、広島は6月4日にホームで京都サンガF.C.と、湘南は同3日にホームでアルビレックス新潟と対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 1ー0 湘南ベルマーレ

【得点者】
1ー0 79分 ドウグラス・ヴィエイラ(PK/広島)

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