「泣きそうになるくらい怖かった」ドライバーのイップスをデータで克服　高原花奈が4位タイフィニッシュ

＜マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー　一日競技◇26日◇第3戦Sky ALL Sky Ladies Cup ◇本戦◇瑞陵GC（6417ヤード・パー72）＞
 
今季ネクストヒロインツアー初参戦となった高原花奈は、少し悔しいラウンドとなった。前半のハーフを全47選手が終えた時点で2アンダー首位タイ。だが後半、1バーディ・1ボギーとスコアを伸ばすことができなかった。結果は2アンダー、4位タイ。
「ショットがよかったのですが、パットが決めきれませんでした。そこが悔しいです」と、高原。
 
優勝スコアには2打足りなかったが、悔しさだけではなく収穫もあった。実は高原はドライバーイップスで苦しんでいたのだ。それがこの日は、「ショットがよかった」と思うことが出来た。
 
「昨年はドライバーを振るのが怖くて仕方がありませんでした。ティイングエリアに立つと、泣きそうになっていたくらいです。それでデータをしっかりとってスイング解析をして、何が悪くて球が曲がっているのかを分析してもらったんです。その効果が出ました」
 
スイングのどこが曲がり球の原因なのかを数字で知ることによって、どう体を使えばいいのかがスッと入ってきたのだという。昭和の時代なら「イップスなど、根性で直せ！」となったのだろうが、令和は違うのだ。高原は数字と理論でミスの原因を知り、振ることへの不安を解消することが出来たのだという。
 
「体の使い方が分かると、コースに出ても怖くなくなったんです。今日もしっかり振り切れました」
 
だましながら振っていたドライバーをしっかりと振り切れるようになって、飛距離も伸びたという。今シーズンは、これまでとは違った高原の姿が見られることだろう。
 
※ネクストヒロインゴルフツアー（共催：株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV）は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として19年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。