賞金800万円は“幻”も…新垣比菜が3度目エースで急浮上 最終日に再挑戦?「入ったら最高(笑)」

<リゾートトラスト レディス 2日目◇26日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)◇6500ヤード・パー72>

初日を2アンダー・25位タイで終えていた新垣比菜にとって、まだ風も穏やかな午前組で回った2日目は“追い風”が吹く一日になった。そのきっかけになったビッグプレーは、15番で飛び出した。
実測152ヤードのパー3で7番アイアンを振り切ると、ピン手前2メートル弱に落ちたボールがワンバウンドして、そのままカップインしたのだ。「奥に行ってしまうかなーと思ったら、(ボールが)無くなって、入ったんだなって。うれしかったです」。いつも通りのおっとりとした口調で、その時の様子を伝える。これが2019年「ヨコハマタイヤPRGRレディス」(第2R・14番)、2021年「ニトリレディス」(最終R・7番)に続く、ツアーでは自身3度目のエース達成だった。

指定外ホールインワンだったため、本来は賞金も出ないが、主催のリゾートトラストグループ創立50周年記念大会だったため、特別に主催者から賞金50万円が贈られた。ただ5番、7番、12番、15番と4つあるパー3は、最終日にホールインワンを決めると達成者全員に800万円が与えられたため、少し残念な一打に。とはいえ、当然ながらスコアを伸ばすうえで大きな“◎”だった。

4番でも2メートルにつけてバーディを奪うなど、アイアンショットが冴えた。この要因については、“ケガの功名”があった。先週、腰を痛めたことでフルショットはできないことを明かしたが、「それでコンタクトが良くなって、いい感触でした」と、コンパクトなスイングがゆえに精度が上がった。

これ以外にも、最初に奪った12番のバーディがチップインだったり、ティショットが右に出て、あと1ヤード右ならOBという位置に踏みとどまったうえにバーディが獲れた8番パー4など、「運も良かったですね」と実感する場面もあった。結果的に「67」と5つ伸ばし、トータル7アンダーと上位戦線に浮上して決勝ラウンドに進む。

QTランキング14位で開幕を迎えた新垣にとって、今大会を含めた4試合後の「ニチレイレディス」終了後に行われる第1回リランキング(優先順位見直し)は気になるところ。ランク35位程度に入ることで中盤戦の試合のほとんどに出られることになるが、今大会前の順位は97.60ポイントで25位と圏内だ。「中盤戦以降の試合に出られるよう前半戦は意識していたので、上がってきてよかったです」。この4日間大会で上位に入ることで、さらに突破を盤石なものにしたい。

『最終日も(ホールインワンを)狙うか?』という質問には、「入ったら最高ですね」と言ってニコリ。この日“幻”に終わった800万円と、やはり50周年記念大会で増額された優勝賞金2520万円の両獲りを狙う。(文・間宮輝憲)

externallink関連リンク

リゾートトラスト レディス 中間成績 第2ラウンドの組み合わせ 新垣比菜 プロフィール&成績 山路晶に珍事 1R2度のエース達成で“予選落ち” 古江彩佳は? 米国女子マッチプレーの2日目結果
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)