多くのプロを輩出するAJGAの大会をユニクロが支援する理由とは

<ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ 事前情報◇25日◇ハンモッククリークゴルフクラブ(米フロリダ州)◇男子7072ヤード&女子6191ヤード・パー72>

今年で2回目の開催となる『ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ』。この大会は全米ジュニアゴルフ協会(AJGA)が主催し、年間80試合あるオープン競技の1つとなる。

AJGAは1978年に設立され、2022年時点で12歳~19歳の6700人を超えるジュニアゴルファーが会員となっている。ここからプロになった選手は実に300人以上。タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、リッキー・ファウラー、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、ポーラ・クリーマー、レクシー・トンプソンら米国のビッグネームたちもここで競い合い、プロの世界に羽ばたいていった。タイガーの息子、チャーリーもまだ試合に出たことはないが、現在はAJGAの会員とのことだ。

ユニクロは第1回大会からタイトルスポンサーを務めており、さらに今回から同社の代表取締役会長兼社長の柳井正氏が理事長を務める『ファーストリテイリング財団』が大会の支援を行っている。同財団は難民支援事業などの社会支援から教育支援までを行っており、次世代の育成のためにこの大会のサポートが決まったという。

ユニクロのグローバルマーケティング部・スポーツプロジェクトチームの斎藤兼氏によれば、オーストラリアの大スター、アダム・スコットの影響は大きく、昨年大会は「かなりの申し込みがあり、反響も大きかったですね。参加者にプレゼントされたポロシャツや帽子も多くの参加者に喜んでもらい、アダムとの交流も喜んでもらえました」と手ごたえが大きかったという。

昨年はジュニアクリニックでアダムとジュニアの交流を図ったが、今回はクリニックの他に「アプローチコンテストなどアトラクティブなイベントも増やす予定です。昨年は最終日だけでしたが、アダムは今回2日間ジュニアと触れ合う予定です」。さらにジュニアゴルファーにとって楽しく、これからのゴルフ人生を豊かにするため大会をブラッシュアップする予定だという。

アダムの母国、オーストラリアからの招待選手、ジェイク・ライリーはアダムとの再会を待ちわびる選手の一人。「10歳のころ、トーナメントで一緒に写真を撮ってもらったことがあるんだ。僕の国でも最も偉大な選手の一人。また会えるのは本当にうれしい。話す機会があれば、13年にマスターズに勝った時のこととかを聞いてみたい」と目を輝かせていた。

『ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ』はプロへの登竜門の一つであり、ユニクロとファーストリテイリング財団が自社のグローバルブランドアンバサダーのアダムと共に想像する夢の舞台。ここから未来のヒーロー&ヒロインが生まれ、ゴルフ界をさらに盛り上げてくれることだろう。(文・小路友博)

externallink関連リンク

大嶋港のプロフィール 大嶋港が逃げ切りV 女子では飯島早織が制覇【春高ゴルフ】 アダム・スコットが日本でジュニアイベントを開催! 技術や心構えを伝授 自分のスマホでスコア入力 米ジュニア大会のハイテク運営と効率化 地元選手の優勝にアダム・スコットも「GREAT」 ユニクロ&スコットの大会に見た米ジュニア事情
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)