ようやくターミナル以外も 西武のホームドア整備計画 利用者少ない駅も「優先」のワケ

現在はターミナル5駅のみです。

10万人未満の駅でも整備を推進

 西武鉄道は2023年5月、「鉄道駅バリアフリーに関する整備計画(都内駅)」を発表。東京都内の駅における今後のホームドアの整備方針を取りまとめました。

 都内の西武線では現状、池袋線の池袋駅、練馬駅、新宿線の西武新宿駅、高田馬場駅、国分寺線・多摩湖線の国分寺駅と、ターミナル5駅しかホームドアが整備されていません(池袋駅は一部未完了)。これらは1日の利用者数が10万人以上の駅ですが、10万人未満の駅に関しても整備を推進するといいます。 今回、自社設備投資のほか「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用して整備する都内の「優先駅」として次の駅が挙げられました。●池袋線・西武有楽町線・石神井公園・中村橋・富士見台・練馬高野台・新桜台●新宿線ほか・東村山・花小金井※・小平※ 事業時期は2023年度からとされていますが、※の2駅は「整備を検討」として時期は明示されていません。東村山については連続立体交差事業と合わせての整備となります。 選定理由は乗降人員数だけではありません。それぞれ、学校や公園、病院、公共施設などに近いことが考慮されているほか、「複々線区間のためホーム転落事故などが発生すると輸送障害の規模が大きい」「乗り換え待ちによるホーム上での滞留が発生しやすい」といった理由が挙げられています。 なかでも新桜台駅は、1日平均乗降人員数が7999人(2021年度)と池袋線系統ではかなり少ない駅です。同駅の選定理由については、教育施設・公共施設の立地のほか、5社相互直通区間にあるため、やはり転落事故などが起きた場合の輸送障害の規模が大きいためだそうです。 西武鉄道は、「東京都内および埼玉県内も含めた当社全線91駅236番線のうち、2030年度までに23駅62番線への整備を目標とする」としています。

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