山手線 ずっと乗ると何周できる?「朝から晩まで周りっぱなし」電車を見分ける方法とは

東京都心をグルリと周る「山手線」、電車はいったい何周しているのでしょうか。ずっと回る電車とあまり回らない電車を判別する方法もあります。

山手線は結局何周するのか

 東京都心の各主要エリアを環状に結ぶ「山手線」。延々とグルグル回り続けるイメージがありますが、たまに「大崎止まり」「池袋止まり」などもあり、いつかは「終点」に到着する時が来るようです。

「朝出勤中、仕事がふとイヤになり、出社せずにそのまま夜まで山手線に乗り続けた…」そんなエピソードもあるほど、「環状運転」の象徴ともいうべき存在ですが、実際乗り続けたとして、電車は最終的に何周するのでしょうか。 山手線の電車は、グルグル周り続けるものから、ちょっと周ってすぐ車庫に入るものもあります。運転時間が長いもの順に並べると、平日の場合は以下のとおり。●4:28大崎→(外回り18周)→0:40大崎(20時間12分)●4:39田町→(外回り18周)→0:49品川(20時間10分)※最長距離●4:30大崎→(内回り18周)→0:37大崎(20時間7分) このように、長いものは早朝から深夜まで、延々と走り続けています。最長列車の総運行距離は623.2km、これは東京~明石よりも長い距離になります。 いっぽう、大崎駅を17:27に出発する列車は19:42に大崎到着で早々に運転打ち切りし、わずか2周しか走りません。ラッシュピーク時の「ピンチヒッター」役と言えるでしょう。

やって来た電車が「長時間勤務」か見分ける方法

 さて、「ずっと走る電車」と「あまり走らない電車」はどうやって見分けるのでしょうか。実は時刻表にその手がかりがあります。 山手線の場合は、車庫から出て入るまでの運行スケジュールに、2ケタの固有番号が振られています。それに時間帯を示す1~2ケタの番号を頭に付け「G」を足したのが「列車番号」で、電車の先頭部左上に常に表示されているほか、時刻表にも記載されています。 時刻表上で同じ下2ケタの列車を追っていけば、いつか途切れることがあります。それは車庫に入ったということです。 たとえば、先述の最長列車は「03G」で、大崎駅を「403G」として発車。1周すると「503G」に代わり、そのままグルグルと周り続け、「2303G」で最終周回となります。いっぽう先述の短い夕方の列車は、「41G」で、時刻表上で1741G、1841Gの2回しか登場しません。このようにして、各電車の「スケジュール」を把握することができます。 全国を網羅した時刻表では、山手線の時刻は早朝・深夜しか掲載されていません。しかし首都圏部の時刻表など、山手線の全時刻が掲載されているものもあるため、列車の「働きぶり」を追ってみるのも面白いでしょう。

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