“脱ショット不振”へ馬場咲希が施したスイング大改修のポイントは? 「自分のなかでハーフバックくらいのイメージに」

<ブリヂストンレディスオープン 事前情報◇16日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>

アマチュアながら、大会を主催するブリヂストンと今年になりクラブ契約を結んだ馬場咲希(代々木高3年)。“ホステスアマ”として出場するが、「ホステスって聞くと面白くなってきてしまって(笑)」と、耳慣れない響きには笑いが止まらない。だが「私が中学2年生の時からお世話になっていて、去年もマンデー(トーナメント)に強い気持ちで臨んで、通過することができた。頑張りたい気持ちが大きい」と、活躍への思いは強い。
馬場にとっての前戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は、優勝が1オーバーというタフなコンディションではあったものの、21オーバーの50位と悔しい結果に。特に「その前からおかしかった」というショット面は見逃すことができないほどだった。そこで大会後1週間は練習場にこもり、スイングを大きく見直した。

坂詰和久コーチ、父の哲也さんとも話し合い、特に改善が急務と結論づけたのが「テイクバック」。コーチのスイングチェックができなかった「オーガスタナショナル女子アマ」から「シェブロン選手権」までおよそ1カ月のあいだに、高くなってしまっていたトップを改善。「自分のなかでは、ハーフバックくらいのイメージでやったら、切り返しでクラブが寝なくなりました。サロンパスの時よりは、スイングがよくなりました」と、もともとショートトップで飛ばしていたころのものに戻りつつある手ごたえも感じている。

大好きなローリー・マキロイ(北アイルランド)らのスイングも参考に、問題点を洗い出して修正。これにより「フェードが打ちたくてカットになっていた」というクラブ軌道なども落ち着きはじめた。しっかりとシャフトを立てたままインパクトへ。あとはこの動きを試合でもできるよう、しっかりと固めていくだけだ。

そのためにも練習時間を確保したいところだが、ここでひとつ“問題点”を挙げる。「一番練習の妨げになっているのが食事。時間がかかるので…」。体作りの一環で一日5000キロカロリーを摂取していることを公言しているが、元来「食べるのは苦手」。一度に大量の料理を見ると、胸やけでなかなか食が進まず、夕食に2時間を要することもザラだという。とはいえ「増やせば増やすだけ飛距離が伸びるので、飛距離面でも体重が大事」という考えもあり、克服すべき課題のひとつに挙げる。

もうひとつ、この大会でモチベーションになっていることがある。予選ラウンドで一緒に回るのは「憧れ」と話す金田久美子。小学校低学年のころに参加したジュニアレッスン会で指導を受けたことがきっかけで大ファンになった。「キンクミさんが大好きなので、ペアリングを見た瞬間、テンションが上がりました! かっこいいしスタイルも好き。金色の髪も似合いますし。あとは面白くて、優しいです」と、よろこびの言葉は止まらない。もうひとりの岩井千怜も、かつて関東選抜で一緒にプレーした時などに「みんなが憧れていた」という先輩。やりがいを感じる大会で、やりがいを感じる選手とともにプロ顔負けのプレーを披露したい。(文・間宮輝憲)

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