天文学的赤字「JR久留里線」いよいよ最初の「あり方検討会」開催へ 沿線地域とJRが課題整理 

末端区間の利用者は1日たった55人という状況です。

「鉄道の特性を発揮できていない区間」の在り方を検討

 千葉県は2023年5月8日(月)、「(仮称)JR久留里線(久留里・上総亀山間)沿線地域交通検討会議」を設置すると発表しました。

 この会議の設置は、JR東日本千葉支社が2023年3月、久留里線の中でも特に経営が厳しい末端区間の久留里~上総亀山間について「沿線地域の総合的な交通体系に関する議論を行いたい」として、千葉県と君津市に申し入れを行ったことを受けたものです。 久留里線は、房総半島中央部を走る全長32kmほどのローカル線で、モータリゼーションの進展や人口減少などにより、利用者数は年々減少傾向にあります。2021年度の平均通過人員は1日あたり782人と、1987年の国鉄民営化時の約3割となっています。 特に、今回俎上に載る久留里~上総亀山間の平均通過人員は55人/日。久留里~上総亀山間の営業係数(100円の営業収入を得るのに要する営業費用)は「1万9110円」(2021年度)で、JR東日本の中でもトップクラスの赤字区間となっており、同社は「鉄道の特性である大量輸送のメリットを発揮できていない状況である」としています。 会議には千葉県、君津市、JR東日本、学識経験者、沿線住民代表のほか、オブザーバーとして国交省運輸局、木更津市、袖ヶ浦市が参加します。2023年5月11日に君津市立中央図書館で開かれる第1回会議では、ひとまず久留里線(久留里・上総亀山間)の現状や課題などが議題となる予定です。 

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