JR芸備線 復旧は「7月下旬ごろ」土砂撤去だけでなく「落石対策」実施へ 東城~備後落合

芸備線の「超閑散区間」3月下旬から運休が続いています。

落石対策工事を実施

 JR西日本は2023年5月9日(火)、落石の影響で運休がつづく広島県内のJR芸備線について、全線運行再開は「7月下旬ごろ」をめざすと発表しました。当初予定の5月下旬から約2か月後ろ倒しとなります。 芸備線では3月23日、備後八幡~内名間を走行中の列車が落石と接触し脱線。当該区間を含む備後落合~東城で運休となっています。落石が発生した斜面を調査した結果、落石対策が必要と判断されたことから、落石のエネルギーを吸収するポケット式防護網やワイヤーロープ、ワイヤーネットを設置する工事に入ります。 JR芸備線は広島駅から中国地方の中央部を東西に抜け、岡山県の新見駅までをむすぶローカル線。運休となっている備後落合~東城はJR西日本管内でも極めて収益の悪い区間で、昨年4月の発表では100円の収入を得るのに必要なコストは25416円と、「天文学的な赤字」になっています。この状況をうけ、周辺自治体とJR西日本は芸備線の運行継続に向けさまざまな取り組みを続けていますが、厳しい経営の打開には至っていません。 運休区間では、ひきつづき代行輸送が行われます。 

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