全通1か月で効果あり「東広島バイパス」国道2号と山陽道は混雑緩和 「4車線化」

全通すれば、下道へ下りずに尾道~松山が結ばれます。

10.3kmのうち約半分の開通にめど

 国土交通省 広島国道事務所は2023年4月28日(金)、全通から1か月を迎えた国道2号の「東広島バイパス」について、開通後の利用状況を発表しました。 このバイパスは、広島~三原をむすぶ高規格道路の一部で、海田市から瀬野を経由し、八本松までを結びます。その先は「西条バイパス」「田万里バイパス」として開通済みです。 今回開通したのは海田西IC周辺の1.6kmと、瀬野西IC~八本松西ICの8.4km。後者は市境の峠を越える区間で、並行するJR山陽本線も古来から難所として知られていましたが、国道2号も交通量が多いなか狭隘・急カーブ・急勾配での連続でボトルネックとなり、さらに異常気象時の通行止めも発生するなどの課題を抱えていました。 開通から1か月で、バイパスの交通量は1日あたり約20200~25300台に。瀬野付近では国道2号の交通流の約7割がバイパスへ移動。さらに広島高速1号線・山陽道の交通量も1割減少し、中広域的な混雑分散も実現しています。SNS上でもドライバーから「あの慢性渋滞はなんだったのか」「体感めちゃくちゃストレス減った」などの声が上がっています。 ただ、今回の東広島バイパスに続く西条バイパスでは渋滞が発生しているとの声もあるほか、4月30日には、西条バイパスの八本松トンネル内で正面衝突事故が発生し、3時間ほど通行止めが発生しました。現在は2車線のため中央分離帯が無いということもあり、西条バイパスでは4車線化事業が2023年度からスタートしています。

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