なんで渋滞するの? 自然渋滞の6割を占める原因 “サグ部”とは 注意すべきポイント

NEXCO東日本が2023年のゴールデンウィークに備え公開している渋滞予報ガイドでは、渋滞の発生地点と言われる「サグ部」の解説と注意点が公開されています。どのような場所を指すのでしょうか。

渋滞発生原因の6割を占めるサグとは?

 NEXCO東日本が2023年のゴールデンウィークに備えサービスエリア情報サイト「ドラぷら」内で公開している渋滞予報ガイドでは、渋滞の発生地点と言われる「サグ部」への解説と、そうした場所でドライバーに心掛けて欲しいことが公開されています。

 サグとは、道路が下り坂から上り坂に切り替わる部分のことを指します。NEXCO東日本・中日本・西日本では、高速道路の渋滞の定義を「時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が、1km以上かつ15分以上継続した状態」としていますが、事故や工事などではない、交通集中による自然渋滞が発生しやすい地点とされているのがサグの部分です。 その渋滞発生割合は、よく渋滞の原因とされているインターチェンジの合流部分よりも多く、2021年にNEXCO東日本が行った調査の結果によると、渋滞発生場所の約63%がこうしたサグ部で発生しているそうです。 なぜサグで渋滞が多発するのか。国土交通省国土技術政策総合研究所によると、勾配が極めて緩やかに変化する場所であるため、ドライバーが勾配の変化に気づかず、速度低下が発生しやすいのが主な原因とのことです。速度が低下すると、車間距離が段々と短くなり、後ろのクルマがブレーキを踏むことになります。すると、後続のクルマも次々とブレーキを踏むことになり、交通量の多い場合は渋滞になってしまうという訳です。「ドラぷら」内の渋滞予報ガイドでは、サグ部の対策として「無意識な速度低下に要注意」「車間距離を確保」「むやみな車線変更を控える」「速やかな速度回復」の4つを重要なこととしてあげています。また、NEXCO東日本では、渋滞発生地点となっているサグにおいて、渋滞ポイント標識の設置を進めているそうで、その標識を見つけた場合は上記のような対策を心掛けて欲しいとのことでした。 また、渋滞多発箇所には、光が進行方向に移動するように点滅させることで、速度低下抑制・速度回復支援に効果を発揮する、ペースメーカーライトが設置されている場所もあるそうです。 

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