小出恵介・小島梨里杏ら、“コロナ禍に急増する孤独死”描く チーズtheater新公演「ある風景」上演決定

【モデルプレス=2023/04/28】俳優の小出恵介、女優の小島梨里杏らが出演する舞台「チーズtheater・第7回本公演『ある風景』」が、6月21日から25日にかけて東京「座・高円寺1」にて上演されることが決定した。

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◆チーズtheater、新作公演「ある風景」上演決定

これまで、無戸籍、東日本大震災、売春島、など社会的なテー マのオリジナル作品を描いてきたチーズtheater。次に目を向けたのは、超少子高齢化が進む日本の「孤独死」問題。 近年のチーズtheaterは、2020年4月に予定されていた公演が緊急事態宣言により中止。その1年後、2021年5月に同劇場で同作品 の上演を試みたが、コロナによって再び中止となった。

本作は2018年以降、約5年ぶりの戸田彬弘(作・演出)の新作公演。6月21日~25日の期間「座・高円寺1」にて上演されることが決定し、出演者には実力派俳優の小出を迎え、孤独死した母親役にみやなおこ、ドラマや映画など数々の作品に出演している小島など、総勢12人の多彩なキャストが揃った。

劇団チーズtheaterとしては、キャスト陣とのタッグもあり挑戦ともなる同公演。誰もが直面する問題にどう立ち向かうかが、見所の1つとなる。

◆小出恵介らが上演へ意気込み

同公演の上演決定を受け、小出は「今回は新作という事ですのでさらに“⾔葉”の世界線にも触れられる事が⾮常に楽しみです」と喜びをコメント。

小島も「稽古も台本もこれからです、ますますワクワクしております」と期待を膨らませ、「⼾⽥さんを始め、素敵なキャストスタッフの皆様と⼤切に、この作品、『ある⾵景』に棲みついて⾏けたらと思います。どうぞ、6⽉をお楽しみに」と伝えている。(modelpress編集部)

◆小出恵介コメント

今年の1⽉末、開発で驚くほど変わっていた下北沢で拝⾒した、なんとも叙情的で静謐、かつとても深く練り込まれた⼾⽥さんの作品を拝⾒し⼼惹かれました。今回は新作という事ですのでさらに“⾔葉”の世界線にも触れられる事が⾮常に楽しみです。⾼円寺のこちらもまた初めて⽴たせて頂く素敵な劇場で素敵な作品をお届けできますよう、多彩な共演者の皆様と共に頑張って⾏きたいと思います。

◆みやなおこコメント

初めてチーズtheaterに出演いたします。初めての演出家、カンパニー、共演者、スタッフ、の皆さんと新作への挑戦です。初めてというのは、ドキドキでもありますがワクワクでもあります。ある家族の『ある⾵景』。座・⾼円寺という⼤好きな劇場でどんな作品になるのか私⾃⾝がとても楽しみにしています。

◆小島梨里杏コメント

孤独死ってなんだろう。それはどこから始まり、どこに⾏けば正解なんだろう。いつだってわからない事だらけだけれど、⼈の⼼には触れ合えるうちに触れ合っていたいものです。稽古も台本もこれからです、ますますワクワクしております。⼾⽥さんを始め、素敵なキャストスタッフの皆様と⼤切に、この作品、「ある⾵景」に棲みついて⾏けたらと思います。どうぞ、6⽉をお楽しみに。

◆戸田彬弘氏(作・演出)コメント

2020年、2021年と2度の上演中⽌を経て、今回3度⽬の正直で念願の⽇本劇作家協会プログラムへの参戦となりました。演劇をやれるなら、今⽬の前にある⾵景を描きたい。そう考えた時、「孤独死」問題が頭をよぎりました。この3年はコロナに翻弄された時代でした。ただそれを⾔い訳に過ごしていた⾃分もいるんじゃないかと思うんです。おそらく⼤多数の⽇本⼈がそうだったように。⼤切なことを⼿遅れになる前に形にしておきたい。しておかなければいけない。新たな劇団の代表作にするんだという気持ちで溢れています。そんな気概に溢れる作品に素晴らしい俳優陣が揃ってくれました。期待しかありません。是⾮、5年ぶりの新作を観にいらしてください。

◆あらすじ

海の⾒える暖かな気候の⼟地を⼈⽣の最期の場所に決めた鈴⽊家の⽗・⿓雄と⺟・陽⼦。⿓雄の定年後、夫婦は地⽅に家を建てひっそりと暮らしていた。2⼈の⼦供である⻑男・肇、⻑⼥・南、次⼥・夏は、それぞれがバラバラの地域で暮らし⽣活に追われていた。

そんな中、⿓雄の認知症が発症する。介護を⼀⼈で担ってきた陽⼦も疲労で倒れてしまい…。施設に預けられた⿓雄の症状は⼀気に進⾏し、体も弱り、あっという間にこの世を去ってしまった。

それから3年後の2019年のお盆。1⼈で暮らす⺟・陽⼦の元に、兄妹とその家族が久しぶりに帰省する。ご近所の近藤とその1⼈娘の⽇向は、陽⼦の⽣活を案じ⼦供たちに話しかける。しかし、兄妹は多忙さに追われ、⺟のこれからは⺟が決めること。とどこか他⼈事。

それから時は流れ、2023年冬。陽⼦が1⼈⾃宅のお⾵呂場で孤独死しているのを近藤が発⾒する。あの夏以降、兄妹は誰も実家に帰っていなかった。変わり果てた家。

そして葬儀が終わった⽇、⽟⽥篤と名乗る訪問客がやってくる。

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