<中日クラウンズ 2日目◇28日◇名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
先週の欧州ツアーとの共催大会では、優勝争いに加われそうで加われない最終日を過ごした星野陸也。今週は悔しさを振り払うべく、2日目を終えて単独トップに躍り出た。
初日は3アンダーと上々スタート。2日目も「66」をマークし、トータル7アンダー。2位以下が詰まっていることもあって、セーフティーリードではないものの、絶好の位置で週末に入ることになる。
「正直、調子は微妙という感じ。なんとか、なんとか」という状態でこの位置。ティショットとグリーン上はしっくりこないが、「セカンドショットでカバーできている」という予選ラウンドだった。
「全部優勝するつもりで」プレーするのが星野流。2018年から毎年最低1勝を挙げており、今年でその記録を途切れさせるわけにはいかない。そんななかで先週は首位と2打差で最終日を迎えたが、最終日は5つスコアを落として散ってしまった。
そのとき同組で回ったのが優勝したルーカス・ハーバート(オーストラリア)。米ツアーでも勝利実績のある世界ランカーだ。「どのくらいのショット力が、ギリギリのショット力が必要なのかという、いろんな部分がすごく参考になりましたね」と、ハーバートのプレーを間近で見ることで、海外ツアーでの優勝争いで求められるものを垣間見た。
今季は欧州ツアーにも出場を続ける星野にとって、またとない経験になった。海外志向が強く、今大会後にも渡欧を予定している星野にとって、勝利を狙うだけでなく、優勝を勝ち取るゴルフが今後の課題。今週は日本ツアーだが、まずは勝ちパターンを作って逃げ切ってみせることが、欧州での活躍につながるのは言うまでもない。
「何回も優勝争いをしていて、惜しい大会ですので、ここで優勝したいなと思います」。世界トップ選手の優勝シーンを思い出し、残り2日間で勝ちきるゴルフを展開する。