ウクライナへの主力戦車 春攻勢までに間に合わない可能性が濃厚に 米M1A1「エイブラムス」

M1「エイブラムス」納車まだ先!

時間がかかるとM1A1に変更したが……

 ドイツのラムシュタイン空軍基地で現地時間の2023年4月21日、同国のボリス・ピストリウス国防相、アメリカのロイド・オースチン国防長官、ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相が会合。5月末までにアメリカ製の主力戦車M1A1「エイブラムス」が到着することが明らかになりました。

 今回のM1A1は31両で、到着次第、ドイツでウクライナ兵への訓練が行われます。アメリカ国防総省関係者によると、訓練は最短でも10週間は続くとのことです。なおこれは訓練用の車両ということで、訓練が終わっても実戦でそのまま使用することは許されていません。 ウクライナ軍用に仕様変更したM1A1の31両は、年末までにウクライナの戦場に到着する予定とのこと。 北大西洋条約機構(NATO)は、ウクライナが2023年春の内に、東部と南部の領土を取り戻す反撃攻勢を計画していると予想していますが、今回明かされたスケジュールの場合、攻勢にM1A1が間に合う可能性は絶望的となっています。 なお、アメリカは当初の計画で、より新しい型M1A2「エイブラムス」を供与する予定でしたが、M1A2の場合供与までに1~2年のかかってしまうということで、在庫のある旧型のM1A1を送るという方針に変更した経緯があります。

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