本拠地の加護! セビージャ指揮官、ファンの熱情が与える“バフ効果”に「マンUに勝てると思えた」

 セビージャを率いるホセ・ルイス・メンディリバル監督が、20日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグのマンチェスター・U戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 敵地で2点のビハインドから追いついたファーストレグを経て、20日に行われたセカンドレグに臨んだセビージャ。『ラモン・サンチェス・ピスフアン』の熱狂的な後押しを受けるセビージャは、8分にFWユセフ・エン・ネシリのゴールで幸先良く先制すると、47分にはDFロイク・バデが追加点を挙げた。さらに81分、エン・ネシリのドブレーテでリードを3点差に広げて、次ラウンド進出を決定的に。試合はこのまま3-0で終了し、セビージャは2戦合計スコア5-2でマンチェスター・Uを退けてベスト4入りを果たした。

 先月末に、今季2度目の指揮官交代に踏み切ったセビージャの新監督として招へいされたメンディリバル氏にとっては、指導者キャリア29年目にして初のELでの指揮となった。そして見事に、マンチェスター・Uを撃破した同指揮官は「人生で最も幸せな日か? ああ、そうだ。今までこのような場所に来たことはないからね。とても、とても幸せな日。そしてこれが最後にならないことを願うよ」と万感。さらに「この全ての立役者である選手たちには、何よりも感謝している。彼らは、私の要求を信じてくれた。監督という仕事は、いかに自分の指示を選手に信じさせるかなんだ。先制点も、VARで取り消された1点も、敵陣でのボール奪取から。これこそが、彼らと一緒にやらなければならないことだった」と選手との関係性は良好なようだ。

 またメンディリバル監督は、超満員の『モン・サンチェス・ピスフアン』にも言及。セビジスタの加護は、メンタル面に大きな影響を与えたようで、「スタジアム到着時からの応援、イノムと満員のスタンドで試合が始まり…。助けてくれるというのは気持ちの問題だ。そういう意味では、我々は自分たちを強化し、レベルアップすることができた。ユナイテッドに勝てると思えるぐらいにね」と告白。続けて「3-0の勝利は、我々の実力。だから、選手たちは同様に『信じて、信じて、信じて、信じて』取り組んでいかなればならない」と確かな自信を語った。

 これで就任後5試合で3勝2分とチームの立て直しに成功したメンディリバル監督。その秘訣については「シンプルさだ。変なことは求めない。これまでに色々なカテゴリーのチームを指揮し、地域リーグから今やヨーロッパリーグの準決勝に進出するチームを率いているけど、私自身はいつもそんな感じ。何よりも、シンプルであることが、私にとってはフットボールで最も重要なことのひとつ」と明かしている。

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