100年以上の歴史を誇るミラノ・ダービー、1シーズンの中で5度の開催は史上初

 チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝の全日程が終了し、レアル・マドリード(スペイン)、マンチェスター・C(イングランド)、ミラン(イタリア)、インテル(イタリア)の4クラブが準決勝に駒を進めた。既にレアル・マドリードとマンチェスター・C、ミランとインテルの対戦が決まっており、CLの舞台でミラノ・ダービーが実現することに。データサイト『Opta』によると、両クラブが1シーズン内に5度対戦するのはミラノ・ダービーの歴史において史上初の出来事だという。

 今シーズンのミラノ・ダービーは既に3試合が終了している。初対戦となったのは昨年9月に行われたセリエA第5節で、3-2と撃ち合いの末にミランが勝利していた。続く対戦は今年1月に開催されたスーペルコッパ・イタリアーナ。昨年のセリエAで優勝を成し遂げたミランと、コッパ・イタリアを制覇していたインテルがサウジアラビアで相見えており、インテルが3-0で完勝していた。3度目の対戦は2月のセリエA第21節で、アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスのゴールが決勝弾となり、インテルが1-0とミラノ・ダービー2連勝を飾っていた。

 現時点でミラン1勝、インテル2勝という成績で迎える今季最後のミラノ・ダービー。『Opta』によると、両クラブが1シーズンの中で公式戦5度も顔を合わせるのは史上初の出来事だという。両者の公式戦初対戦は、遡ること約114年前の1909年1月10日。初の対戦ではミランが3-2で勝利していた。その後は共にミラノに本拠地を置き、同じスタジアムをホームとする“宿敵”として度々熱戦が繰り広げられている。だが、意外にも両者が1シーズンの中で5度交わったことはない。コッパ・イタリアやCLなどで対戦した際の4回が過去のシーズン最多対戦回数となっており、今季はミラノ・ダービーに新たな歴史が刻まれることとなる。

 なお、CLの舞台でミラノ・ダービーが開催されるのは2004-05シーズン以来のことだ。当時は準々決勝で対戦しており、ミランがホーム扱いのファーストレグで2-0と先勝。インテルがホーム扱いのホーム扱いのセカンドレグでは試合終盤にミランのGKジーダに向かってサポーターから発煙筒が投げ込まれる事件が発生し、没収試合で3-0のミラン勝利扱いとなっていた。その2シーズン前には今回と同じくCL準決勝でミラノ・ダービーが実現していた。ミランがホーム扱いのファーストレグはスコアレスドローで終了し、インテルがホーム扱いのセカンドレグは1-1でタイムアップ。アウェイゴールによりミランが決勝進出を決めていた。

 今季4度目の対戦となるミランがホーム扱いのファーストレグは5月10日、そして史上初5度目の顔合わせとなるインテルがホーム扱いのセカンドレグは同16日に行われる。

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