
ミランは19日、同クラブに所属しているフランス代表FWオリヴィエ・ジルーと新契約を結んだことを発表した。
2023年夏に契約が満了となる予定だったジルーについては、かねてより新契約締結で合意していることが報じられていたが、ミランが16シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝を決めた翌日に正式発表されることとなった。契約期間はオフィシャルで伝えられていないものの、『スカイ・イタリア』によると2024年夏までの1年間になっているという。年俸350万ユーロ(約5億2000万円)にボーナスを加えた条件で契約を結んだ模様だ。
現在36歳のジルーはモンペリエ、アーセナル、チェルシーなどのクラブを経て、2021年夏にミランへと完全移籍にて加入した。初年度からセンターフォワードの軸として主力に君臨し、セリエAでは29試合に出場して11ゴール4アシストを記録。同シーズンはクラブにとって11シーズンぶりとなるセリエA制覇に大きく貢献していた。今季もここまで公式戦通算で38試合のピッチに立ち13ゴール6アシストをマークしている。
また、18日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝セカンドレグのナポリ戦では、前半途中にPKを失敗したものの、終了間際にポルトガル代表FWラファエル・レオンのアシストから先制ゴールを挙げていた。最終的に2戦合計スコアは2-1でタイムアップ。ミランにとって最後にCL優勝を果たした2006-07シーズン以来のCL準決勝進出に貢献していた。
新契約締結に際し、ジルーはミランのクラブ公式チャンネル『ミランTV』にてコメントを発表している。
「改めてミランのファミリーであることを実感した。クラブの経営陣から素晴らしい歓迎を受けながら今後のことを話した時、このクラブの将来のプロジェクトが非常に気に入ったんだ。自分がこれまでやってきたことに誇りを持つことができた。これからも自らの持つ力のすべてを尽くしたい」
また、新契約締結の前日に行われたCL・準々決勝セカンドレグのナポリ戦については「チームのために、準決勝に進むために、ベストを尽くしたいと思ってた。PKを外したことは残念だったが、僕は決して諦めなかった。最後まで信じること。これが僕の価値観だからね」と語った。
ミランでは公式戦通算76試合の出場で27ゴール10アシストを記録しているジルー。大舞台での経験も豊富な“背番号9”が、来季もミランでプレーすることとなった。
【画像】ジルーが新契約にサイン!