UTナシで“男前”!? 岩井明愛の初勝利を支えた、小学生から使うヨネックスの13本【勝者のギア】

<KKT杯バンテリンレディス 最終日◇16日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>

首位と1打差で出た20歳の岩井明愛が2バーディ・2ボギーの「72」で回り、トータル7アンダーで念願のツアー初優勝を果たした。これで双子の妹・千怜と共にツアー史上初の双子Vとなった。序盤の明愛は劣勢で、7番から2連続ボギーを喫するなど、トップを走る申ジエ(韓国)との差は折り返しの時点で、3打にまで広がっていた。
潮目が変わったのは、後半出だしの2ホール。最も難易度の高い10番で岩井がバーディを奪うと、11番でジエが痛恨のダブルボギー。これで岩井が首位に並ぶと、ジエが13番をボギーとしたことで逆転。その後は我慢強くスコアカード通りのパーを並べ続けた。終わってみれば首位と2打差以内に9人が入る混戦となったが、粘り強さを見せた岩井に軍配が上がった。

姉妹とも小学生の頃からお世話になり、プロテストに合格してからも用具使用契約を結ぶヨネックスでドライバーからウェッジまでを揃えている。明愛は本格参戦1年目の昨季、ドライビングディスタンスは251.75ヤードで全体6位、パーオン率は73.8519%で3位につけるなど、飛距離と正確性を併せ持ち“攻め抜く”タイプのショットメーカー。これはバッグの中身にも現れている。

女子プロには珍しく、ウッド型UTを入れない“男前”なセッティング。5番~PWのベースとなる『EZONE CB511フォージド』アイアンに加え、飛び系の『EZONE FS』の6番アイアンをイン。6番が2本入っているが、『FS』のロフト角は23度で”4番アイアン”の感覚で使用しているという。(CB511の4番はロフト22度)

そんなショットメーカーのなか、今大会で助けられたのはアプローチ。50、54、58度と『EZONE W501』ウェッジを3本入れているが、一番使うのは58度。1打リードして迎えた最終18番は2オン狙いが右ラフに大きく外れたが、バンカー越えで落としどころが見えないという状況のなか、イメージ通りのふわりと上げたアプローチは2メートルに。惜しくもバーディパットは外れたが、優勝を大きく引き寄せた一打だった。

【岩井明愛の優勝クラブセッティング】
1W:ヨネックス EZONE GT450(9度/REXIS KAIZA-M 5S)
3,5W:ヨネックス EZONE GT(14.5,18度/REXIS KAIZA-M 6S)
6I:ヨネックス EZONE FS(REXIS KAIZAi 8S)
5I~PW:ヨネックス EZONE CB511フォージド (N.S.PRO 950 neo S)
50,54,58度:ヨネックス EZONE W501
PT:テーラーメイド スパイダーX カッパーホワイト
BALL:スリクソン Z-STAR XV

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