原英莉花が今年の米国ツアー予選会挑戦へ、意向明かす 2次予選からの参加も視野「どこかでチャレンジしないと…それが今年かな」

<ロッテ選手権 最終日◇15日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6573ヤード・パー72>

約1年8カ月ぶりに出場した海外ツアーをトータル2アンダー・23位タイで終えた原英莉花が、今季中の米国ツアー予選会出場への意向を明らかにした。ハワイで行われた大会の最終ラウンド後、米挑戦について「どこかでチャレンジしないといけないと思うし、それが今年かなとも思う。セカンド(2次予選会からの参加)も視野に入れていこうかなと思います」と話した。
この“チャレンジ”は、原にとって大きな決断になる。2021年の開幕前から将来的に海外を目指す意思を明らかにし、予選会参加の時期を模索してきたが、そのタイミングについては一貫して“基準”を設けてきた。それが『世界ランク75位以内に入り、最終予選会(Qシリーズ)から出場する』というもの。

これまで渋野日向子や古江彩佳らが出場権を得た米国女子ツアー予選会は、それぞれ1次、2次、最終にあたるステージ1、ステージ2、Qシリーズの3段階で構成。Qシリーズには、ステージ2を突破した選手のほか、エントリー締め切り日(今年は10月10日)に世界ランク75位以内に入っている選手らが“飛び級”で出場することができる。渋野、古江、そして昨年受験した勝みなみ、西村優菜はすべてこのQシリーズから参加し、ツアーメンバー入りを果たしている。

しかし原の現在の世界ランクは133位。もちろん今後の活躍次第で75位以内という条件をクリアする可能性は十分にあるが、現時点では基準を満たしていない。そこで、8月15日時点に世界ランク400位以内に入っている選手が得られるステージ2からの出場も視野に入れる、というわけだ。大きな方向転換ともいえる。

これまでの方針の理由については「日本ツアーで戦いたい気持ちもありますし、(Qシリーズは日本の)シーズンが終わった後に行われるので、そこから出場するというイメージがあった。シーズン中に海外に行って、日本のツアーを休むことはあまりしたくなかった」と話す。しかし今は、「こっち(米国)に出たい気持ちも強いので、その時には惜しみなく休んでQスクールを受けようと思います」という考えも持っている。この背景には、新型コロナウイルスによる入国制限などが緩和されたという事情もある。

また、自身の状態もその決断を後押しする。「年齢(現在24歳)のこともありますし、腰の調子も考えて」。21年から腰痛に苦しめられてきたが、それも今は落ち着いている。さらに「昨年はもう無理かもしれないと思って、自分のなかで挑戦意欲が下がってしまっていた。ただ、今年はすごく調子がいい。もちろん、もっとよくなるようにと頑張っているけど、どこまでこの状態が続くかは分からない」ということも要因に挙げた。最後には「今年、チャレンジしたいなと思っています」という言葉を繰り返した。まだリミットまでは少し時間も残されているため、その時の状態も加味したうえで最終判断をくだすことになりそうだ。

なお今年の米国女子ツアー予選会は、ステージ2を10月17~20日にフロリダ州のプランテーションG&CCで開催。これまで8ラウンド制だったものが、今年から6ラウンド制に変更されるQシリーズは、アラバマ州のロバート・トレント・ジョーンズ・トレイル、マグノリア・グローブGCで11月30日~12月5日に行われる。第4ラウンド終了後に予選カットを行い、108ホール競技で実施される。ここで上位45名に入ると、来季の米国女子ツアー、もしくは下部のエプソンツアーの出場資格が得られる。(文・間宮輝憲)

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