一時は予選落ちの危機からカムバックに“すっきり” 櫻井心那が5位でベストルーキー賞獲得

<KKT杯バンテリンレディス 最終日◇16日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>
 
2021年、22年の最終プロテスト合格者のうち未勝利で予選を通過した最上位成績の選手に与えられる『ベストルーキー賞』はトータル5アンダー・5位タイで終えた19歳・櫻井心那(ここな)が受賞。表彰式に出席し、賞金30万円を獲得した。
初日は2つのチップインバーディなどで「70」をマークし12位タイと好発進をみせたが、2日目は「しょっぱなOB打ってダボで、次のホールも3パット(ボギー)。2ホールで3オーバーだったので予選落ちもちらついた」と苦しみ、前半で「40」を叩いた。
 
10番もボギーとして一時はトータル3オーバーまでずるずると後退したが、そこから流れを引き寄せてカムバック。「組の雰囲気がよくて。キャディさんも励ましながら、声をかけてくださいました」と、そこから4バーディを奪い、2日目は「73」と耐えて予選通過を果たした。
 
そして、トータル1アンダー・21位タイで迎えた最終日は“鬼門”の10番をボギーとしたものの、5バーディを奪う「68」を叩き出してホールアウト。すっきりしたかという問いかけに「はい、しました」と清々しい表情を浮かべたことからも、この心の様子が伝わってくる。
 
女子下部のステップ・アップ・ツアー女王として前半戦出場権で参戦しているレギュラーツアーだが、今季自己最高位でフィニッシュ。「病みそうになるので見ない(笑)」と話していたリランキングもこれで12位までランクアップした。ツアー初優勝も期待される“ルーキー”から、これからも目が離せない。(文・笠井あかり)

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