最近見なくなった? 「光るナンバープレート」が生まれたワケ 最近は“光り方”が違うものも!?

昭和後期から平成の初期にかけ、ナンバープレートが光っているクルマがよく走っていました。この「字光式ナンバープレート」、れっきとした実用から生まれたものですが、実は“光り方”も多様化しています。

1970年に登場 最近はLEDのタイプが主流

 昭和後期から平成の初期にかけ、ナンバープレートが光っているクルマがよく走っていました。これは「字光式ナンバープレート」と呼ばれる日本独自のものです。

 字光式ナンバープレートは、1970年に初めて運輸省(現・国土交通省)の品質試験に合格して認められました。もともとは、ナンバープレートに付着した雪を解かすため、ナンバーの視認性向上のためなどの狙いがあったとされます。 その後、北海道を走るトラックやタクシー運転手を中心に広がっていき、視認性のよさだけではなく、ナンバーが光ることに注目が集まり、クルマのドレスアップの手段としても人気になっていきます。 2002年には軽自動車にも字光式ナンバープレートが許可され、車種が広がりました。光源も電球からLEDに変わっていきます。LEDは発熱による除雪は期待できませんが、視認性は電球のときよりも向上したといわれています。 ただ、こうした字光式ナンバープレートは年々、減少傾向にあると言われています。理由としては、取得にお金が別にかかることや、そもそも若者がクルマのカスタムに興味を持たなくなったなどの説がいわれます。また、近年は様々な図柄入りナンバーも登場しており、ナンバープレートも多様化しています。 しかしながら、現在でもSNSなどで字光式ナンバープレートを搭載したクルマをアピールする愛好家も一定数います。また、“光り方”も普通車用と軽自動車用で異なり、前者は文字全体が光りますが、後者は文字の“輪郭”のみが光るため、より浮き上がって見えるなど、一味違ったドレスアップ手法として注目する人もいるようです。 なお、字光式ナンバープレートに変更する場合、普通自動車は陸運局、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きの必要があり、ナンバーを固定している封印を外すための工具も交換の際に借りる必要があります。 ちなみに、ドイツでは2006年に、特殊フィルムでプレート全体が発光するナンバープレートが開発され、EU諸国でも使えるそうです。現地の報道によると、愛好家もいるようです。

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