ホームではアーセナルに9年無敗も…クロップ監督「アンフィールドだけに頼るべきではない」

 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、9日に控えたプレミアリーグ第30節アーセナル戦の試合前会見に出席した。会見の様子をイギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 現在プレミアリーグでは3戦、公式戦では4戦未勝利となっているリヴァプール。だが、すべてアウェイゲームだったことも忘れてはならないだろう。最後にホーム『アンフィールド』で開催された試合はプレミアリーグ第26節のマンチェスター・U戦。同試合は7-0と圧巻のゴールショーでライバルを粉砕していた。

 日曜日にはプレミアリーグ7連勝中と絶好調で首位を走るアーセナルを迎える。直近のチーム状況のみにフォーカスするとアーセナルが有利に見えるが、今季のリヴァプールは『アンフィールド』開催のプレミアリーグでわずか1敗しか喫していない。加えて、アーセナルにとってこのスタジアムは“鬼門”となっており、最後に勝利したのは2012年9月のこと。以降は未勝利が続いており、10シーズンぶりの白星を狙う一戦となっているのだ。

 クロップ監督は「今の我々についてどのような評価が下されるのかはわからないが、今の成績が現状を示している。それでも、次はアンフィールドでの試合だ。ホームで我々のリアクション、改善を見せなければならない」とコメント。「アンフィールドだけに頼るべきではない。だが、あのグラウンドと選手達、我々全員の組み合わせがかなり良いことに間違いはないね。我々の力を発揮せねばならないグラウンドだが、そこだけを頼りにしてはならないんだ。私自身は何かを成し遂げられそうな良い予感がしているね」と続け、首位アーセナル撃破に自信を示した。
 
 加えて、クロップ監督はチームの現状について「より良いフットボールをしなければならない。そのためには決定的なエリアでボールを握る必要がある」と分析。「とても簡単なことのように聞こえるかもしれないが、この前のチェルシーとの試合はその好例だ。両チームともに昨季は信じられないようなレベルのプレーを見せていたが、この前の試合ではお互いに満足できないような出来だった。最高レベルの自信が欠如しているとどのようになるのかを示してくれている」と説明し、“自信”がピッチ上に与える影響に触れた。

 最後に、クロップ監督は負傷者の状態にも言及。昨年10月から負傷離脱を強いられているコロンビア代表FWルイス・ディアスについては「ルイスの復帰プランは、(17日開催の)リーズ戦に100%間に合わせることだ。繰り返しになるが、決して状態は悪くなく、何も問題はない。だが、長い長い怪我だったから、慎重にならざるを得ないんだ。日曜の試合には、恐らく彼は出場しないだろう」と話し、アーセナル戦の欠場を示唆した。一方、2月から戦列を離れているスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラについては「彼はそれほど長く欠場していたわけではない。既にチームの全体トレーニングも3、4回ほどこなしている。出場できるかもしれないが、最終的には彼の気持ちも確認する必要がある」と述べており、アーセナル戦が復帰戦となる可能性が浮上している。コンディションの問題でチェルシー戦を回避していたオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクについては「もう大丈夫だ。トレーニングにも参加している」と話した。

 リヴァプールの本拠地『アンフィールド』で開催されるアーセナルとの一戦は、日本時間で9日の24:30(10日の0:30)にキックオフを迎える。

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