役所広司&菅田将暉、初共演前から互いにファンだったとアピール「こんな幸せな時間はない」<銀河鉄道の父>

【モデルプレス=2023/04/05】俳優の役所広司と菅田将暉が5日、都内で行われた役所が主演を務める映画「銀河鉄道の父」(5月5日公開)の完成披露試写会に、共演の豊田裕大、森七菜、坂井真紀、田中泯、メガホンをとった成島出監督とともに出席。作品への思いや共演した心境を明かした。

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◆役所広司&菅田将暉、初共演の心境は?

世界中から愛される宮沢賢治が“ダメ息子だった!”という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説『銀河鉄道の父』’(門井慶喜著)を 映画化した本作。

主人公の宮沢政次郎を演じる役所は、息子の宮沢賢治役を演じる菅田と初共演しての感想を求められると「最高です!」と答え、菅田も「最高です!」とにっこり。改めて、役所は「元々、菅田ファンでしたし、いつか一緒の現場に立ちたいなと思っていまして、また宮沢賢治という役が菅田くん以外に思いつかないくらい、菅田くんに合っている役だなと思いました」と絶賛。

これに菅田は「恐れ多いですよね。僕は役所広司教なので、こんな幸せな時間はないっていう感じでした」と目を輝かせた。

◆森七菜、菅田将暉は「お兄ちゃん」

また、菅田と2度目の共演だったという賢治の妹・トシを演じる森は「1回目のときは今ほど近い距離ではなかったので、最初は少し不安があったんですけど、現場に入ってみると菅田さんは本当にお兄ちゃんのように感じてくるんですよ」と回顧。

「細かなところに気遣いをしてくださったり、私たちより年下の弟たちもいるんですけど、そういう子たちにも『イェイ!イェイ!』って楽しく話をしてるのを見ていたりすると、菅田さんって何人いるんだろうなってくらいで、今回は宮沢賢治としての姿をたくさん見させてもらったので、それは勉強になりましたし、一緒に兄弟役としてできたことが幸せに感じていました」としみじみと語った。

◆菅田将暉、役作りに苦戦

さらに、どのような役作りをしたか尋ねられると、菅田は「今回、やることがたくさんあって、言葉(花巻弁)もそうですし、チェロもそうですし、書く作業であったり、お経の唱え方だったり、いろいろさせていただきました」と告白。

劇中では実際にチェロを弾いているそうで「最初は指さえ動いていればいいくらいのオファーだったんですけど、だんだん『音鳴るんだ』みたいになって、『鳴るなら音を使いたい』って。そうしたらだんたん『音はできるから歌ってほしい』って…。『チェロの弾き語りですか?』って。だから現場で同録で音を録ることなんてまあないんですよ。お芝居をしながらだと大変ですし、うまく弾くことも大変なので」と苦戦したことを明かすと、「今回まさかのそんなトライをさせていただいたので、ちゃんとサントラとかに載ってほしいですよね。『チェロ・菅田将暉』って書いてほしいです」と吐露し、会場の笑いを誘った。

その頃の菅田の様子を聞かれた役所は「ヘロヘロの顔をしていましたね。でも本番は見事で感動しました」と努力を称えた。

同じく、役作りについて森は「いろんな見方ができるようになってから改めて、宮沢賢治の作品を改めて読み直したり、新しく読んだりして、どうしてトシがそこまでお兄ちゃんを愛するようになったのかという様子をたくさん見つけたり、あとは花巻弁がめちゃくちゃ難しかったのは覚えています」と回顧。

「全員苦戦していたイメージがあって、みんなでチームワークのような気持ちもあって、『こうじゃない?』って話したり、方言指導の方が忙しそうだったなとか思い出したんですけど、やっぱり現場に入ってみなさんとお芝居をしてから出来上がるものが1番で、私にトシの要素がなかったので不安だったんですけど、守りたいと思うものを家族の中でたくさん見つけたので、すぐ気持ちを理解することができました」と答えた。(modelpress編集部)

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