王者が見せた意地の4発完勝…ミラン指揮官、1週間後の再戦を見据える「最初の一歩に過ぎない」

 ミランを率いるステファノ・ピオリ監督が、2日に行われたセリエA第28節ナポリ戦を振り返った。同日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 セリエA連覇を目指したミランだったが、第27節終了時点で首位を独走するナポリとの勝ち点差は「23」にまで広がっており、スクデット戴冠は絶望的に。それでも第28節でナポリに乗り込んだミランは、MFブラヒム・ディアスやFWラファエル・レオンらの活躍により4-0の完勝。昨季王者の意地を見せるとともに、インテルを抜いて3位に浮上している。

 今季は無類の強さを発揮するナポリに、一矢報いたミラン。12日にはチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド8の舞台で再びナポリと対戦するため、ピオリ監督は「これは最初の一歩に過ぎない。次にやってくるチャンピオンズリーグのファーストレグを考えることになるからね。我々は並外れていたけど、この陶酔を味わうのは控えよう」と強調。続けて「この結果が、次の試合を左右することは、条件になることはない。今日の結果は、私のスタッフに試合を見直させ、再び改善する機会を与えてくれる」と慢心せず、1週間後の大一番を見据えた。

 また、同試合では今季のベースとなっていた3バックから4バックに変更したピオリ監督は「ウディネーゼ戦の前からすでに決めていたこと。今となっては、フォーメーションの変更が勝因と言うのはとても簡単だ。でもね、3バックで我々はチャンピオンズリーグの準々決勝にまで進んでいる」としつつ、「私は物事に少し変化を加えるのが好きだし、選手たちもそのことは知っている。チャンピオンズリーグで私はどうするか? いい質問だ。でもまずは、エンポリ戦のことを考えるよ」と胸中を明かした。

 最後にピオリ監督は、ドッピエッタの活躍を見せたFWラファエル・レオンにも言及。シーズン序盤戦はゴールを量産していたものの、その後は公式戦11試合不発に終わっていたレオンについて、同指揮官は「彼は決して諦めることをしなかった。私たちが、2つの美しいゴールを決めた並外れた選手について語ることがあるとするなら、それは彼がチャンピオンになるということ」と賛辞を口にしている。

 ミランはこの後、7日に行われるセリエA第29節エンポリ戦を経て、12日にCL・準々決勝ファーストレグでナポリと対戦する。

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