ミランが首位ナポリを4発粉砕! リーグ戦4試合ぶりの白星で3位浮上…R・レオンが2得点の活躍

 セリエA第28節が2日に行われ、ナポリとミランが対戦した。

 1989-90シーズン以来、33年ぶりのスクデット獲得に向けて猛進しているナポリ。前節はエースのヴィクター・オシムヘンの2得点などでトリノに4-0で快勝し、2位ラツィオとの勝ち点差「19」を維持した。対する4位ミランは前節ウディネーゼに1-3で敗北。リーグ戦では直近3試合勝利から遠ざかっている。チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の前哨戦となる今回の一戦。両チームの戦いに大きな注目が集まる。

 ホームのナポリは前述のオシムヘンが代表ウィーク中の負傷により欠場。最前線にはジョバンニ・シメオネが入り、そのほかフヴィチャ・クヴァラツへリアやピオトル・ジエリンスキらが先発出場している。対するミランはオリヴィエ・ジルーやブラヒム・ディアス、ラファエル・レオンらがスタメンに名を連ねた。

 試合は序盤から両チームがチャンスを作り合う展開となる。3分、敵陣左サイドでボールを受けたR・レオンがかかとで相手DFラインの背後へ送ると、駆け上がってきたテオ・エルナンデス中央にグラウンダーのクロスを供給。ファーサイドに走り込んだB・ディアスがダイレクトで合わせたが、シュートは相手GKの下へ。7分にはナポリにチャンス。左サイドからのクロスにG・シメオネが滑り込みながら合わせたが、シュートは枠を大きく外れた。

 試合の均衡が破れたのは17分、左サイドでボールを受けたB・ディアスが相手DF2人を突破し、中央に持ち運んでナポリDFラインの背後にスルーパスを供給。抜け出したR・レオンがGKの頭上を抜くループシュートでゴールネットを揺らした。アウェイのミランが先制に成功する。続く25分、左サイドの深い位置まで侵入したイスマエル・ベナセルが中央へ折り返すと、ボックス内でこぼれ球を拾ったB・ディアスが相手DFを交わして最後は左足でゴールに蹴り込みネットを揺らした。ミランが早い時間帯でリードを2点に広げる。

 その後はナポリがボール保持率を高めつつ、シュートチャンスの創出を試みる。しかし、敵陣内でのプレー時間は増えたものの、ミランの集中した守備に苦戦し、なかなかボックス内へ侵入することができない。前半アディショナルタイムにはクヴァラツへリアからパスを受けたジエリンスキがボックス手前で左足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートはミランのGKマイク・メニャンにセーブされた。前半はこのまま0-2で折り返す。

 後半最初の決定機は50分のミラン。自陣左サイドでボールを奪取すると、R・レオンがドリブルで敵陣内まで持ち運び、後方から走り込んできたベナセルを経由してボックス内のジルーにボールが渡る。ジルーはワントラップから左足でゴールを狙ったが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。対するナポリも左サイドを起点に徐々に圧力を強める。56分にはマリオ・ルイがボックス内左まで侵入してシュートを放ったが、GKメニャンが体を張って防いだ。

 徐々に押し込まれていたミランだったが、59分にカウンターから追加点を奪う。ピッチ中央でジエリンスキからボールを奪取したサンドロ・トナーリが素早く左サイドのスペースにスルーパスを送る。駆け上がったR・レオンが対峙する相手DFを翻弄し、最後は左足で強烈なシュートをネットに突き刺した。さらに67分、ボックス手前でボールを受けた途中出場のアレクシス・サレマーカーズが独力でボックス内に侵入。最後は右足で難なくネットを揺らし、リードをさらに広げた。

 その後は互いに多くの選手を入れ替えながら時計の針が進んでいく。84分にはナポリにチャンス。途中出場のジャコモ・ラスパドーリが独力で敵陣ボックス内まで持ち運びシュートを放ったが、惜しくも枠を捉えきれず。ミランは4点目を奪ったサレマーカーズを中心に幾度か際どいシーンを作るが、ナポリのGKアレックス・メレトがこれ以上の失点を許さない。

 試合はこのまま0-4で終了。ナポリはリーグ戦3試合ぶりの黒星を喫した。対するミランはリーグ戦4試合ぶりの勝利を手にしている。次節は7日に行われ、ナポリはアウェイでレッチェと、ミランはホームでエンポリと対戦する。

【スコア】
ナポリ 0-4 ミラン

【得点者】
0-1 17分 ラファエル・レオン(ミラン)
0-2 25分 ブラヒム・ディアス(ミラン)
0-3 59分 ラファエル・レオン(ミラン)
0-4 67分 アレクシス・サレマーカーズ(ミラン)

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