21年覇者の梶谷翼がオレゴン大学へ「4年で卒業してこっちで活躍できるプロになりたい」

<オーガスタナショナル女子アマチュア(予選) 事前情報◇28日◇チャンピオンズ・リトリートGC(米ジョージア州)◇ 6410ヤード・パー72>

第2回となった2021年大会で優勝した梶谷翼。同年のプロテストに失敗し、22年のプロテストは見送り。19歳の将来が懸念されていたが、開幕前の取材で「オレゴン大学に入る予定です」と明かした。
昨年は「全米女子ジュニア」に出場して予選落ち。馬場咲希が優勝した「全米女子アマ」ではベスト64の成績があるのみで、国内ツアーの出場はなし。かつてナショナルチームで活躍したが、現在の世界アマチュアランキングは163位にまで下がっている。梶谷に一体何があったのか。「家族関係でいろいろあって大変でした」と多くは語らなかったが、昨年10月からは大学入学のために米カリフォルニア州のアーバインで語学学校に通っていた。

歴代覇者ということもあり、現地メディアの取材も受けていたが、通訳を介さずに答えている場面も。ヒヤリングは問題なさそうだが「何となくわかっても100%わかんないし、なんせしゃべるのが…日本語でも苦手なのに」と苦笑いを浮かべる。

将来のプランについては「オレゴン大学に入る予定で、4年で卒業して、こっちで活躍できるプロになりたい」と決意表明。そして、「この道が選べること自体もありがたいし、感謝しながらやっていきたいです」と話した。

21年に優勝しているが、昨年は「家族の問題でそれどころじゃなかった」と出場しておらず2年ぶりの参戦となる。「ここに来る前は一回優勝しているのもあって、過度にいろんなことを考えたりしちゃった。だけど、来てからはみんな平等にチャレンジャーだし、前みたいに楽しんで、かつ成績も残せたらなという感じです」と前向きに語る。

「ほとんど忘れているんですけど、よく優勝できたな」という2年前の快挙。梶谷にとっては優勝よりも大事な忘れものを取りにいく一週間となる。(文・下村耕平)

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