「毎日完走することが大事」 50歳になった片山晋呉が目指す史上8人目の記録

<東建ホームメイトカップ 初日◇30日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

ツアー通算31勝の片山晋呉は、1997年に初シードを獲得してから四半世紀にわたって第一線で活躍している。今年1月には50歳の誕生日を迎え、シード選手として26シーズン目の初日は4バーディ・ボギーなしの「67」をマーク。「素晴らしい一日、最高ですよ」と首位と3打差の10位タイとまだまだ衰え知らずだ。
53歳の藤田寛之、42歳の宮里優作と同組。「みんな渋いゴルフでしたね。知っている人なんで楽しいですよ」。20代前半の選手が台頭する国内男子ツアーにおいて、フィールドに立つ「半分以上の選手は知らない」と世代ギャップを感じるお年頃になった。

50歳の誕生日を迎え、「できるだけ行きますよ」とシニアツアーに出場できることは楽しみの一つ。米シニアツアーの参戦も試みるが「メッセージを送っているけど、さっぱり」と、片山の実績を持ってしても推薦での出場権を得ることは難しい状況。しばらくは国内のレギュラーとシニアを掛け持ちする構えだ。

毎日のゴルフの目標は「完走できることが大事になってくる。ケガ無くね」と話す。「3日目、4日目の後半9ホールを歩くのが大変なのよ」と昨年から体力の衰えを感じていたが、このオフには対策を練っているはず。レギュラーツアーでもバリバリのシード選手。史上8人目となる50代での優勝は「思ってますよ、常に」と通算32勝目への意欲はある。

このコースで最初に開催された2001年大会の優勝者でもある。「当時は雪が降って中止になるぐらい寒かった。20年経って異常に変わったね」。当時は3月2週目での開催で少し時期は早かったが、第2ラウンドが降雪のため中止となった。この日は20度前後のぽかぽか陽気。天候も出場選手の顔ぶれも大きく変わったが、初日を終えて首位と3打差というのは22年前も今年も変わらない。優勝のほか2位2回を含むトップ5入り4回とコースを知り尽くしているベテランが、歯を食いしばって50代Vを狙う。(文・小高拓)

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