リベンジ成功！　六車日那乃がオーガスタへの切符つかみ涙「すごくうれしいです…」

＜オーガスタナショナル女子アマチュア（予選）　最終日◇30日◇チャンピオンズ・リトリートGC（米ジョージア州）◇ 6410ヤード・パー72＞

昨年はトータル10オーバーでカットラインに4打届かず予選落ちに終わり、オーガスタ・ナショナルGCで行われる決勝ラウンドに進むことができなかった六車日那乃。今年は初日に3オーバー・32位タイとやや出遅れたものの、2日目に5バーディ・2ボギーとトータルイーブンパーまで戻して、14位タイでオーガスタへの切符をつかんだ。
ホールアウト後は満面の笑みを浮かべて取材エリアに現れた六車だったが、昨年の予選落ちを思い出すと、「すごくうれしいです…」と目からは涙があふれ出した。「課題をたくさんもらえた大会。ボールを止められないと意味がないので、トレーニングと打ち方とか高さとか意識して練習してきました」。昨年の反省からトレーニングを重点的に行ったことで、飛距離が10ヤード伸び「ボールの質が良くなった」と、この1年の取り組みが実を結んだ。

そんな六車の隣でニコニコとバッグを担いでいるのは、昨年の大会でもキャディを務めたジョニーさん。オーガスタのキャディで「すごくいい人だったのでお願いしようと思いました」と六車がオファーして再タッグが実現。その人柄は「一緒に考えてくれるのと、英語なんですけどわかりやすくて、すごくポジティブ」だという。

17番をボギーとして迎えた最終18番パー5、六車は3打目を4メートルのバーディチャンスにつけた。「2パットでも良いかなと思っていたんですけど（笑）、キャディさんが『1パットでいこうね』と言ってくれて、1パットで頑張ろうと思いました」。これを沈めてバーディ締め。昨年は遠かったカットラインを2打上回った。

明日はオーガスタで練習ラウンドを行い、明後日にはいよいよ決勝ラウンドの18ホールを戦う。「キャディさんは完璧なので、私次第かなと思います」と涙を拭きながら笑う。日本からは応援団がかけつけて、その声援が力になっている。オーガスタでも笑顔で終えたい。（文・下村耕平）