「夢にも思わなかった」最多得点記録の更新…ケインがさらなる得点量産へ「ここからが勝負」

 イングランド代表の通算得点記録を塗り替えたFWハリー・ケイン(トッテナム)が、さらなるゴール量産に向けて意欲を示した。イギリスメディア『BBC』が28日に同選手のコメントを伝えている。

 ケインは23日に行われたEURO2024予選・グループC第1節のイタリア代表戦に先発出場すると、1-0で迎えた44分に相手のハンドによって獲得したPKのキッカーを務め、見事に成功。2-1での勝利に貢献した。さらに、このゴールでケインのイングランド代表通算ゴール数は「54」に到達。公式戦81試合の出場で、ウェイン・ルーニー氏が保持していた同国代表の史上最多得点記録を更新していた。

 続く26日にホームで行われた第2節ウクライナ代表戦でも、ケインは37分にブカヨ・サカ(アーセナル)のクロスボールから先制点をマーク。2-0での勝利に貢献し、自身の得点数を「55」に伸ばしていた。

 3月のイングランド代表の試合はこれで終了し、次は6月にマルタ代表、北マケドニア代表との一戦が予定されている。「目の前の試合のために僕のすべてを尽くすし、挑戦を続ける」と次の代表シリーズに向けた意気込みを語ったケインは、今後自身のゴール数について「徐々に進めていかなければならない。まずは60点台を目指すよ」と話している。

 現在、イングランド代表の歴史において40ゴール以上を決めた選手は6名しか存在しておらず、その中でケインを上回るペースで得点を重ねた選手は1950年代後半から70年代にかけてチェルシーやトッテナムで活躍したジミー・グリーブス氏のみ。今後もさらなるゴール量産が期待される中、ケインは「100ゴールだって不可能じゃない。非常に厳しいことはわかっているが、今後の数年間で僕がどのようなプレーをしているか次第だ」と、“大台”の記録達成に向けて意欲を示した。

 また、ケインは「僕は母国を代表してプレーすることを誇りに思っており、情熱を注いでいる。これまでに活躍してきたイングランド代表のレジェンドや名ストライカーたち思い浮かべると、自分がその中でナンバーワンのゴール数を記録できるなんて夢のまた夢かと思う」と話しただけでなく、今後もイングランド代表の“点取り屋”としてチームをけん引することも誓っている。

「イングランドのためにプレーすること、そしてこの記録は特別だ。正直、想像を超えるほどの夢が現実となった。昔の僕はイングランド代表でプレーすること、そして得点をすることが夢だった。最多得点記録保持者になることなんて、夢にも思わなかったんだ。振り返るとこれまで非常に素晴らしい時間を過ごすことができたと思う。ただ、ここからが勝負だ」

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