琴電「高松市中心部の高架化」計画が完全消滅へ JR高松駅直結も白紙 委員会で結論

事業中止から13年目のことです。

事業中止から13年目

 香川県は2023年3月27日(月)、高松市内で検討されていた高松琴平電気鉄道(ことでん)の連続立体交差事業について、6回目の「琴電連立検討委員会」を開催。その結論として、「都市計画を廃止しても支障がない」との結論に至ったと発表しました。 この事業は、ターミナルの高松築港駅から、片原町駅、瓦町駅を経て、琴平線は栗林公園駅まで、長尾線は花園駅までを高架化するというものです。中心市街地にあって踏切による地域分断の解消や渋滞の緩和を図るものでした。 計画ではさらに、高松城の堀端にある高松築港駅を西側へ移設し、JR高松駅と直結させる形にもなっていました。駅南側の大通り周辺にビルが建たず空地のままになっているのは、この計画によるものです。 1998(平成10)年に都市計画決定がされましたが、2005(平成17)年に事業休止、2010(平成22)年に事業中止となり頓挫。都市計画だけが現在まで残されてきました。 事業中止から10年を迎えるにあたり、この都市計画の廃止について2020年から「琴電連立検討委員会」が開かれてきました。交通量も当時から減少傾向が続いているほか、2021年の住民アンケートでも「不都合を感じている」という人の割合が1話程度と少なく、昨年10月末に「計画廃止もやむを得ない」と報告されていました。今回の最終の委員会で、正式に結論が出された形です。 なお、渋滞の激しい高松築港駅~片原町間の「本町踏切」については、道路のほうを立体化することで無くすという構想もあります。 ことでんの高架化については、高松東バイパスをまたぐように、長尾線の水田駅周辺や琴平線の伏石駅周辺など、新駅設置とあわせて複数箇所で実現しています。

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