バイエルン就任のトゥヘル監督、コーチ引き抜きを希望も…チェルシーは失望か

 チェルシーは、バイエルンの新指揮官に就任したトーマス・トゥヘル監督の発言に失望しているようだ。26日、イギリス紙『テレグラフ』や同紙『ガーディアン』などが伝えている。

 バイエルンはブンデスリーガ、チャンピオンズリーグ(CL)、DFBポカール(ドイツ杯)と3冠達成の可能性を残していたなか、一部選手や上層部との関係悪化などの理由から24日にユリアン・ナーゲルスマン元監督を解任。同時に2025年6月30日までの契約で、元チェルシーのトゥヘル氏を新監督に任命した。

 急転直下でバイエルンの新指揮官となったトゥヘル監督は、就任後初の記者会見で「私のコーチングスタッフも準備ができていなかったので、柔軟に対応してくれた家族たちに感謝している。10年以上私と一緒に仕事をしてきたアルノ・ミヒェルズ、ジョルト・ローもいる。そして、現在チェルシーにいるアンソニー・バリーも加えたいと思っている」とバリー氏の引き抜きを希望していることを明言した。

 しかし、正式な接触がない状況でのトゥヘル監督のこの発言にチェルシー側は失望したという。なお、バリー氏はチェルシーとの契約を残している状況から、バイエルンが引き抜くためには契約解除金を支払わなければならないが、イギリス紙『イブニング・スタンダード』によると、その後の最初の接触でバイエルンは金銭的な保証を提示しなかった模様で、バリー氏の引き抜きが認められるかは不透明となっている。

 現在36歳のバリー氏はイングランド3部や4部などで選手時代を過ごした後、2017年に現役を引退。その後すぐにウィガンでコーチに就任し、指導者キャリアをスタートさせると、2020年8月にフランク・ランパード政権時のチェルシーのコーチに就任し、セットプレーの指導などを担当している。また、チェルシーでのコーチを務めながら、アイルランド代表やベルギー代表でのコーチも兼任し、今年2月からはポルトガル代表のコーチを兼任している。

 これまでも何度か引き抜きの可能性があったものの、チェルシーでの指導を続けてきたバリー氏だが、果たしてトゥヘル監督のもとに行くことになるのだろうか。

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