渋野日向子はOBで失速… “後輩”ふたりのメンバー入りに「自分も頑張らんと」

<LPGAドライブオン選手権 初日◇23日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

今季米本土初戦の渋野日向子は、順調な滑り出しだった。出だし10番でバーディ発進を決めると、13番ボギーも続く14番でバウンスバックに成功した。

しかし、15番パー4で潮目が変わった。左にOB、右にバンカーが構える状況で「左風で嫌がってしまったのが出た」とティショットを右に曲げてOB。「OBの一発が心にきた」とダブルボギーを叩いてから、ショットはかみ合わず、グリーン上でも苦戦を強いられた。

18番では短いチャンスのバーディパットが決まらずに折り返し。後半は4番パー3で「(同伴競技者の)ふたりが右にミスしてからのショットだったから、左を怖がらずに打とうとできたのがよかった」と3メートルほどにつけてバーディを奪ったが、3番と5番でボギーを喫した。

2度のバウンスバックを決めるも、それを帳消しにしてしまう“逆バウンスバック”に肩を落とす。2オーバーからの巻き返しを狙った終盤では、パッティングがあと一筋で決まらず。「完全にヒット(打ち方)のミスが多い。引っかけて左に外してしまう」と天を仰ぐ姿が度々見られた。

悔しいのはプレーの内容だけではない。今季から勝みなみと西村優菜がツアーメンバーに加わり「楽しい」と仲間が増えたのを喜ぶ一方で、「『自分も頑張らんとな』と熱い想いが出ているからこそ、きょうのラウンドはめちゃくちゃ悔しい」とその無念さは大きくなっていく。ちなみに、勝は「68」、西村は「70」のアンダー発進を決めている。

それでも、新スイングに関しては「しっくりきている感じではないですけど、いろいろやりながらのなかで、いいショットもあるといい風に捉えたい」と前を向く。「あすは上に行くしかないので、攻めるところは攻めてというゴルフができるように頑張りたい」。“先輩”の意地を見せたいところだ。(文・笠井あかり)

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