東京メトロ丸ノ内線も自動運転に 25年度から試験実施 まずは車両の仕様検討

なぜ丸ノ内線に白羽の矢が?

 東京メトロは2023年4月より、丸ノ内線で自動運転へ向けた試験の準備を行います。 同社は2013(平成25)年から、無線式列車制御システム(CBTC)を開発。2024年度にも同線へ導入する計画です。CBTCとは次世代の信号システムのこと。無線技術を活用して列車の位置や速度を常時把握し、列車間の安全な距離を確保するよう速度を制御できます。メリットとしては、運転士の信号見誤りなどヒューマンエラーを事前に回避できるほか、地上信号機や軌道回路などの設備を省略でき、維持コストを削減できることが挙げられます。そして、ひいては自動運転など、将来の技術革新の基盤となり得ます。 自動運転の実証実験は、2025年度から営業運転終了後に実施。今年の4月からは、試験に用いる車両の仕様検討、自動列車運転装置(ATO)の高機能化に取り組むといいます。なお車掌が先頭車両に乗務するため、緊急事態にも対応できます。 東京メトロは「少子高齢化や働き方改革など、社会環境が変化する中、事業の継続と安全・安心な輸送サービスを提供していくためには、輸送システムの変革が必要」だとし、丸ノ内線で試験する理由を「10年を超えるワンマン運転の運行実績があり、CBTCを導入するため」としています。

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