バルサ、夏にA・ファティ売却の可能性?…F・トーレス&E・ガルシアも放出候補入りか

 バルセロナが今シーズン終了後の夏の移籍市場に向けて、複数選手の売却を検討しているようだ。22日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)では早期敗退の憂き目に遭ったものの、ラ・リーガでは2位のレアル・マドリードに「12」ポイント差を付け首位を快走しているバルセロナ。また、今シーズンはすでにスーペルコパ・デ・エスパーニャを制し、コパ・デル・レイ(国王杯)でもベスト4に進出。4シーズンぶりのリーグ制覇、それに加えて3冠達成も現実味を帯びてきている。

 今シーズン終盤戦の戦いにも注目が集まるバルセロナだが、早くも今シーズン終了後の夏の移籍市場に向けた動きを進めている模様。複数の選手への関心が報じられる中、売却候補の選定も同時並行で進められているようだ。近年のバルセロナは深刻な財政難に陥っており、チーム内のサラリーキャップの問題でスペイン代表MFガビのトップチーム登録が認められないなど、様々な問題が発生。こうしたことから、夏の移籍市場では既存戦力の売却が必須になるとかねてから指摘されている。

 放出候補の1人として名前が挙がったのが、下部組織出身で現在20歳のスペイン代表FWアンス・ファティだ。わずか16歳にしてトップチームデビューを果たし、昨シーズンからは背番号「10」を着用している同選手だが、近年は度重なる負傷に悩まされ、継続性のあるパフォーマンスを発揮することができていない。報道によると、現在クラブ内部では同選手を巡って激しい議論が行われているという。仮にA・ファティを売却した場合、巨額の資金調達が見込めるものの、放出は時期尚早との声も挙がっているようで、未だ結論が見つからずにいるようだ。

 A・ファティと同様に、23歳のスペイン代表FWフェラン・トーレスについても売却の可能性が議論されているという。2021年12月に総額6500万ユーロ(約92億円)とも報じられた移籍金でバルセロナに加入したものの、それ以降の同選手の市場価値は低下し続けていると『アス』は指摘。シャビ・エルナンデス監督はF・トーレスを重要な戦力として捉えているものの、金銭面の理由を考慮したクラブが夏のタイミングで売却に踏み切る可能性もあると伝えている。

 また、22歳のスペイン代表DFエリック・ガルシアにも夏のバルセロナ退団の可能性があるという。かねてからアスレティック・ビルバオ所属のスペイン代表DFイニゴ・マルティネスへの関心が明らかになっているバルセロナ。一部では今シーズン終了後の加入で個人合意に至っているとも伝えられている。仮にI・マルティネス獲得に成功した場合、E・ガルシアは売却となる可能性が高いとのことで、売却候補の1人として数えられている。

 クラブ側は今後も夏の移籍市場に向けて、上記の選手たちに関する議論を進めていくと見られている。

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