指揮官の動向は気にせず…クルゼフスキ、トッテナム残留を望む「影響ない」

 トッテナムに所属するスウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキが、同クラブ残留を望んでいることを明かした。22日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在22歳のクルゼフスキは2021年1月にユヴェントスからトッテナムに2023年6月末までの期限付き移籍で加入。今シーズンはここまで公式戦27試合に出場するなど、加入後公式戦47試合出場で7ゴール15アシストを記録し、活躍を見せている。

 そんなクルゼフスキの期限付き移籍期間は満了に近づいているが、契約には特定の条件を満たした場合に3500万ユーロ(約50億円)の買い取り義務となるオプションがついており、これが発動した場合5年間にわたり分割して支払われることが明らかになっている。

 しかし、18日に行われたプレミアリーグ第28節サウサンプトン戦(3-3△)後、アントニオ・コンテ監督が「彼らはこの状況慣れているんだ。重要なもののためにプレーしていないし、プレッシャーやストレスの中でプレーしたくない」と選手を批判したほか、「これがトッテナムの物語だ。20年間このオーナーでやってきて、何も勝てていない」とクラブの体質をも批判したことで指揮官の去就は不透明となっており、クルゼフスキの去就にも影響があるのではないかと不安視されている。

 それでも、クルゼフスキは「コンテ監督の状況が僕の買い取りオプションに影響を与えることはない。絶対にない。もちろん、スパーズ(トッテナムの愛称)に残りたいよ」と来シーズンもトッテナムでプレーを続けることを望んでいることを強調した。

 また、コンテ監督が不満を爆発させたことに腹を立てたかと聞かれたクルゼフスキは「そんなことはない。なぜなら、僕が毎日チームに何をもたらすことができるかは知っているからね」と否定しながら、同監督を信頼していることを明かした。

「時々、自分が十分にプレーできていないことを知っているし、その責任があることもわかっている。でも、彼が言ったことは彼のためであり、彼のことはとても尊敬している。キャリアを通して彼には助けられたし、今でも彼はクラブにとっても僕の中でもとても重要な人物だ」

 なお、同様にコンテ監督について言及した同僚のデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクは「彼は自分がどのように感じているかをもっと正確に、そして詳しく説明する必要があるだろう」と選手たちにもっとオープンになる必要があると言及したことが話題になっているが、クルゼフスキはこの発言に「詳しくはわからない」と語るにとどめ、次のように続けた。

「彼(コンテ監督)は僕たち選手と同じように非常に落胆していた。それを僕たちは受け入れないといけない。すべてのカップ戦で敗れ、チャンピオンズリーグでも敗退となった。時々、悲しくて怒ることもあることを知っている。他の誰かはそれを別の方法で受け取るかもしれないけどね。彼の言葉はリスペクトしなければならない」

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