苦境を乗り越えスペイン代表の守護神へ!…久々招集のケパが意欲「準備はできている」

 チェルシー所属のスペイン代表GKケパ・アリサバラガが、EURO2024予選の2試合に向けた意気込みを語った。21日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

 昨年のFIFAワールドカップカタール2022では優勝候補の一角と目されながら、無念のラウンド16敗退に終わったスペイン代表。大会終了後にルイス・エンリケ前監督の退任が発表され、長年育成年代で指揮を執ってきたデ・ラ・フエンテ監督が新たにラ・ロハ(スペイン代表の愛称)の指揮官に就任した。

 再スタートを切ることとなったスペイン代表は、今月のEURO2024予選で25日にホームでノルウェー代表、28日にアウェイでスコットランド代表と対戦する。デ・ラ・フエンテ監督はカタールW杯後初の実戦、そして自らの初陣に向けて今月17日に代表メンバー26名を発表。MFガビ(バルセロナ)やFWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)らお馴染みの面々が招集された中、ケパも2020年11月以来となるメンバー入りを果たした。

 スペイン代表から約2年半遠ざかり、所属するチェルシーでも控えに甘んじるなど、厳しい時間を過ごしてきたケパ。それでも不屈の精神で苦境を乗り越え、チェルシーでは正GKを奪還し、ラ・ロハへの返り咲きも果たした。同選手は「人々からの愛情を感じるのは、選手にとって最も喜ばしいことだ。ファンのためにプレーし、サポートを受けることで、より大きな喜びが得られるんだ」とスペイン代表としてプレーできることへの喜びを口にしつつ、次のように不遇の時間を振り返っている。

「僕は複雑で困難な時間を過ごしたよ。でも、プレーを辞めたことは一度もない。別の方法で現実と向き合わなければならなかった。家に帰ってから、落ち着いて考えることにしたんだ。自分が置かれている状況を受け入れ、それを好転させるために努力すること。それが最初のステップだったよ」

「僕には2つの方向性があったんだ。自分自身を分析し、自分自身で課題に取り組むこと。そして、状況をポジティブに捉えることだ。僕は毎試合をより良いGKになるための絶好のチャンスと捉えて、細部にまで目を向けたんだ。今は監督の信頼を掴めている。でも、今でもそれらのことに日々取り組んでいるよ」

 また、ケパは「僕は自分自身の準備はできていると思っているよ。試合に出場したいと思っているが、それは監督が決める問題だ。僕ができることは準備を続けることだけだよ」とラ・ロハの守護神定着への意気込みも示した。

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