今季7発でスペイン代表も常連に! ニコ・ウィリアムズが逸話を明かす「兄は『ありえない』と…」

 アスレティック・ビルバオに所属しているスペイン代表FWニコ・ウィリアムズが、同国誌『El Club del Deportista』のインタビューにて、自身の進化や今季の目標などを語った。

 ニコ・ウィリアムズは今やアスレティック・ビルバオに欠かせない存在となっている。現在20歳のウインガーは2021年4月に18歳でトップチームデビューを果たすと、昨シーズンから徐々に出場機会を確保。今季はここまで公式戦31試合の出場で7ゴールを挙げており、テクニックとスピードを兼ね備えたドリブルを武器に攻撃陣をけん引している。さらに、2022年9月にはスペイン代表に初招集。FIFAワールドカップカタール2022のスペイン代表メンバーに滑り込むと、全4試合のピッチに立ち、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督体制となってからの代表にも名を連ねている。

 日々成長を続けるニコ・ウィリアムズは「昨季と比較すると、今季は良くなっていると感じる部分が多い。例えば、体力面なんかがそうだ。以前はスタートからピッチに立っても、このレベルでは90分間もたなかった」と進化した点を明かす。だが、ニコ・ウィリアムズが進化した点は体力面だけではないだろう。今季はゴール数が増えているだけでなく、左右両足で豊富な得点パターンを披露しているのが印象的だ。「両足でプレーするのが好きなんだ」と話すニコ・ウィリアムズは、その原点が『レサマ(練習施設)』にあると主張。アスレティック・ビルバオのカンテラ時代に、兄のガーナ代表FWイニャキ・ウィリアムスから植え付けられたものだと話している。

「両足でプレーできるのは、独特の美徳だと思っている。僕が幼い頃、レサマで左足の使い方を学ぶように言ってきたのは兄なんだ。将来役に立つとわかっていたんだと思う」

 インタビューではアスレティック・ビルバオのチームメイトからの質問に回答するセクションがあり、兄からも質問が届いていた。「今季10ゴール以上を決めるというのは本当なのかい?」との質問を受け、次のように回答している。

「ちょっとしたエピソードなんだけど。シーズン開幕前の夏に、兄とマルベーリャでバカンスを過ごしていたんだ。僕が兄に『次のシーズンは13ゴールを決める』と言ったら、兄は『そんなのありえない』と僕をからかってきた。ちょっと遠慮して目標は10ゴールに設定したんだけど、今のところ、リーグ戦で4点、カップ戦で3点を取れている。最終的には10ゴールに届けばいいなと思っているよ」

 スペイン代表での活動が終わると、アスレティック・ビルバオにとって非常に重要な一戦が待っている。4日に控えたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝のオサスナ戦だ。クラブは同大会で2019-20シーズンから2シーズン連続で決勝進出を果たしながら、あと1歩のところで涙を飲んでいた。“リベンジ”を狙う今季、1日に行われた準決勝ファーストレグは0-1で敗れており、2シーズンぶりの決勝戦進出のためには本拠地『サン・マメス』で白星が必要だ。ニコ・ウィリアムズは「僕らはコパの決勝まであと1歩のところまで来ている。長い間優勝できていないけど、すべてのアスレティックファンにとって、そして僕ら選手にとっての野望、夢だ」と話しただけでなく、ゴールを決めることにも意欲を示している。

「アスレティックのトップチームで挙げたゴールの半分がコパで決めたものなんだ。自分では気づいていなかったんだけど、多くのチームメイトが教えてくれた。これからもコパに強い選手でありたいと思っているし、もちろんゴールも狙う」

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