なんじゃこりゃ! グニャリ曲がった矢印標識だらけの交差点 初見殺し? 自由度高い?

第三京浜の並行道路に、特徴的な矢印の案内標識が見られる交差点があります。Uターンする方向に3つも“分岐”が存在するケースもある交差点、わかりづらい一方で、自由度が高いものでもあります。

第三京浜の真下に快走路…交差点が不思議

「これ、どう進めばいいの?」 第三京浜の京浜川崎ICを下りたところにある方面案内標識を見て、同乗者が思わずそう口にしました。なぜなら、その案内標識の矢印が、かなり“トリッキーな形”だったからです。

 それは、180度曲がった矢印の途中から、さらに小さな矢印が2つ延び、それぞれの方向に「小杉 溝口」「第三京浜 横浜方面」「梶ヶ谷 千年」などと行先が書いてあるものでした。このうち「小杉 溝口」「第三京浜 横浜方面」は、右折して第三京浜の高架を越え反対側の側道へ、「梶ヶ谷 千年」方面は、高架下道路の反対方向へ小さくUターンして入り込んでいく形になります。 この「第三京浜入口」交差点の案内標識では、他にも、矢印がまるでフォークのように3つ叉に分岐していたり、1本の矢印もぐにゃりと曲がっていたりと、トリッキーなものだらけです。これには、ICの形状と、高架下の道路が関係しています。 京浜川崎ICは、高架の本線左側から単純なスロープ型のランプが4本、地上へ接続しているという首都高の出入口のような形態。高架の真下、しかも橋脚の内側は川崎市道「二子千年線」になっており、完全2層構造の道路の両脇にICのランプがあります。高架下道路と出口・入口ランプ、そして交わる道路が、ひとつの交差点に集まっているのです。 一般的な高速道路のICは、料金所を出て、方面別のランプで接続道路のそれぞれの方向へ通じていますが、ここはスロープ型の単純な形で、高架下道路を含む、すべての方向への行き来をOKとしています。ある意味、ICの原初的な形態なのかもしれません。 高速道路の高架下道路も多くの場合、高架を中央分離帯として両サイドに上下線が並行する形態で、橋脚の内側の空間は右折レーンを延ばしたり、局所的な立体交差になっていたりするケースが多いでしょう。しかし、この「二子千年線」は、多摩川付近から山に突き当たるまで延々2km以上も続き、かつ高架も低いためトンネルを通過しているかのようです。しかも途中でJR南武線をアンダーパスします。 第三京浜は1964~65(昭和39~40)年開通と、東名高速よりも古い道路です。また、高架下の二子千年線は川崎市道路管理課によると1972(昭和42)に市道として認定されていますが、第三京浜の沿線には旧日本道路公団が側道として整備し、市が引き継いだ路線が複数あるため、ここも古くから存在した可能性がある、ということでした。

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