上越新幹線「あさひ」消した張本人? 新潟から引退のE2系 時代を変えた“看板替え”とは

上越新幹線からE2系車両が引退。同線では25年前に「あさひ」としてデビューしましたが、その後“看板替え”で「とき」になりました。E2系こそ「あさひ」を消し一時代に終止符を打った存在ともいえます。

かつて上越新幹線といえば「あさひ」だった

 上越新幹線からE2系車両が引退。1998年に速達タイプの「あさひ」として同線にデビューしてから25年、2023年3月18日のダイヤ改正でE7系に置き換えとなりました。

 その「あさひ」ですが、列車名としては2002年に消滅し、「とき」へと変わっています。E2系は、その原因を作った車両ということもできます。 E2系はもともと、1997年の北陸新幹線(長野新幹線)開業時に長野発着の「あさま」としてデビュー。このとき、上越新幹線も東北新幹線とともに列車名が停車パターンではなく行先で整理されることとなり、新潟発着は「あさひ」、越後湯沢発着は新設の「たにがわ」へと改められています。これに伴い、それまで各駅停車タイプの列車につけられていた「とき」は廃止されました。「あさひ」のE2系は当時、「あさま型車両で運転」などと案内されました。しかし「あさま」と「あさひ」が似ているため誤乗が多発。新潟県も「とき」の復活を求め、2002年、「あさひ」と入れ替る形で「とき」の名が再び使われたのです。 ちなみに、東北新幹線の各駅停車タイプにつけられていた「あおば」も、長野新幹線開業時の列車名整理で消えています。E2系は、東北・上越新幹線が開業した1980年代からの列車名の体系を大きく変えるきっかけになりましたが、いよいよ東北新幹線でのみ走るようになります。

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